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ハイパーインフレは繰り返す

ハイパーインフレは繰り返す(Germany, 1923)

今月15日に予定されていた高額紙幣の移行が延期されたことで、ベネズエラの人々は、ますます拡大するインフレへの懸念からビットコインの利用を考え始めているようだ。IMFは、2016年のベネズエラ・ボリバル(VEF)のインフレ率は500%にものぼり、来年2017年には1,600%に達すると試算している。

ベネズエラのビットコイン交換所Surbitcoin.comによれば、2014年8月にサービスを開始して以来、2016年11月にはユーザー数が85,000人を超えたとしており、ベネズエラ国内におけるビットコインの実需は確実かつ、急激に成長していることが伺えよう。BTC対VEFのレートは現在、同取引所において1BTCあたり2,138,000VEF(日本円換算で11.7万円相当)をつけている。

ベネズエラの人々の一部は、ビットコインを同国の通貨よりも安全な通貨として見ており、その中でもさらに一部の人々は既にビットコインを食料や医薬品などの購入に利用しているようだ。同国は原油安に伴って慢性的な経済の病に罹っていたが、2014年10月の原油価格急落の影響を直に受け、ついに生活必需品の輸入難に陥った。ロイターは15日、貧困にあえぐベネズエラ人の家庭を取材。取材を受けたパルガー夫妻は「チキンミールひとつで、給料の半分が吹き飛ぶ」と答えている。

中国を含め、殆どの国ではビットコインを投資対象、または技術的な興味の対象として注目している。しかしながら、ベネズエラにおいては自身の資産を守るための手段としてビットコインを利用している。ベネズエラのもう一つの交換所、Cryptobuyer.ioの財務担当者リリ・ベス・グレラ氏は、the Guardianの取材に対して次のように答えている。

「私はビットコインで貯蓄しており、お金が必要になった時にベネズエラ・ボリバルに交換します。私が保有しているのは、たったの0.14BTCだけです。ですがベネズエラでは、これだけあれば長期間生活することができます。」

ベネズエラの人々の多くは、もはや自国通貨を信用していない。だからBTCをVEFで買いたい人を見つけることは簡単だとグレラ氏は話している。混乱は今も尚続いており、人々の一部は紙幣を切り裂くパフォーマンスも始めた。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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