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lightning

サンフランシスコに本拠を置くライトニングラボ(Lightning Labs)が、ライトニングネットワークを実装したデーモン「lnd」の初期バージョンv0.1がαリリースされたことを発表した。lndのリリースには、BitfuryやBlockchain lab、Chaincode lab、MITDCIなど複数の機関から15名の開発者が携わっている。

lndはMITライセンスで、開発言語はGo。コードはGithub上で配布されており技術者が実際に触ることができる。lndが提供する機能は以下のとおりで、ライトニングネットワークの基本的な機能をすべて備えている。

  • LNチャネルの開設・閉鎖
  • 協調・非協調するチャネル状態の完全なハンドリング
  • チャネルグラフの完全な検証と認証および維持
  • ネットワーク内の経路探索
  • 支払いの待受と受取
  • オニオンルーティングを通じた支払いの送付

lndのコードベースは、Goを用いてゼロからスクラッチで開発しました」と、ライトニングラボは声明の中で語った。「Goはコンカレンシー、標準ライブラリの拡張、メモリ安全、シンプルな言語デザインをサポートする第一級の言語レベルを備えています」

また、ビットコインのブロックチェーンを操作するライブラリには「btcsuite」を採用した。lndはHTTP/2とprotobufフレームワークを採用しており、gRPCに準拠した柔軟なRPC層を備えた。現リリース時点においては、C++, Python, Go, Ruby, Node.jsを含む9言語を正式にサポートしている。

Segwit

ライトニングネットワークは、個々のペイメントチャネルが双方向に接続されることで網の目のような支払いネットワークを構築し、全体で秒間100万トランザクションを優に超える決済をP2Pで実現する。

リリースによれば、lndのチャネル設計はSegwitを前提としたもので、現行のビットコインでは機能が有効化されていないため、メインネットで稼働させることができない。しかし、「完全な第三者によるチャネルのモニタリング」や「チャネルの永続化」「2段階HTLC(Hashed Timelock Contracts)」は、Segwitによるビットコインスクリプトの改善、ひいてはトランザクション展性の解決がなければ、紛争トランザクションのパニッシュメントをアウトソーシングすることができない。

※トランザクションの署名スクリプトを一部変更することで、別のトランザクションのように見える複数の同一のトランザクションがネットワークに存在してしまう脆弱性。充分なブロックの承認を待てば、問題は発生しない。

ライトニングネットワークは今のところ初期段階にあるものの、この速度で開発が行われていることには驚かざるをえない。次回のリリースではライトニングネットワークの部分実装であるボルト(BOLT)を完全に実装するとのこと。今後に大きく期待が持てるプロジェクトだ。


Alpha Release of the Lightning Network Daemon

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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