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昨日コラムで記載した通り、2015年はビットコインの相場は上昇し、良好なパフォーマンスとなった。

本日は昨日の続きの後編として、今年1年間の相場がどのように推移する可能性があるか、筆者が着目する大きなテーマに絞って、個人的な見解をまとめてみたいと思う。

 

◼︎結論 → 年間を通じて強気  1BTC=1000$を突破する可能性も十分にある

 

(1〜3月)

昨年からの上昇の反動で、軽い押し目を形成(400$割れ)

(4〜6月)

半減期の到来が意識されはじめ、それを先取りする形で相場は強い動きとなる(600$トライ)

(7〜12月)

スケラービリティ問題に一定の解決が見出され、相場はさらに強気へ(1000$トライ?)

 

◼︎根拠

強気を支える根拠は、以下の4つ。

 

(1)ファンダメンタルズ(金融市場):中国マネーの流入

(2)ファンダメンタルズ(ビットコイン固有1):半減期の到来

(3)ファンダメンタルズ(ビットコイン固有2):スケラビリティ問題の一定の解決

(4)テクニカル:改善中

 


(1)ファンダメンタルズ(金融市場):中国マネーの流入

昨年の世界の金融市場を見た場合、大きなトピックは①米国の金利引き上げ②中国の経済低迷、元安③原油をはじめとした資源価格の低迷 あたりであろうか。

昨年は①を見越した形でドルに資金が回帰しドルが買われる展開、また反面として新興国通貨や株式などが低迷し、筆者は昨年の年初には、これらの動きによって新興国の通貨問題が起こり得ると考えていたが、実際にはそうはならなかった。

今年については、①の穏やかな実施は市場に織り込まれていることを考えると、逆の作用(ドル安圧力)が働く可能性があるが、ビットコインの相場への影響は②、つまり、中国の金融緩和、資本流失動向が継続するかどうかが重要だ。

昨日のコラムでも記載したが、昨年相場の材料になったもののひとつに、銀聯カード規制がある。銀聯カードは中国における資本流出の抜け穴になっていたのだが、中国政府としてはマネーロンダリング防止を根拠に、資本流出を避けるべく、この抜け穴を防ぐ施策を講じた格好だ。

現在、中国経済は低迷の中におり、方向的には金融緩和継続、元安誘導の方向性で、資本流出圧力がかかっている。これを促進していたひとつの要因が銀聯カードだが、これが規制される方向に向かう場合、その資金の向先のひとつにビットコインが対象になってくる可能性がある。(中国におけるビットコインは個人ユースでは規制されていない)

また足元の中国元/USドル為替の動きを見ていると、ファンダメンタルズを反映した元安の流れはまだ継続すると考えており、こちらもビットコインにとってはプラスに働くと考えている。

ちなみに、昨年対ドルで最も強い通貨は何だったかというと、実はビットコインである。(ビットコインを通貨と定義するかはさておき)

中国人目線で考えた場合、最も強い通貨での資産保有は合理性があるが、ビットコインの場合、規制が困難、グローバルでの移動、保有の容易さ、など、USドルよりも、さらなるメリットがあり、また、中国はビットコイン取引の大半を占めていることを考えると(多大な流動性がある)、元安、資本流出の流れで大きく着目される可能性があると考える。

 

(2)ファンダメンタルズ(ビットコイン固有1) :半減期の到来

ご存知の通り、2016年は約4年に1度(正確には210,000ブロックごと)、マイニング報酬が半減する、いわゆる「半減期」が到来する。

今年はその半減期にあたり、現在のマイニング報酬25BTCが12.5BTCに半減する予定だ。

本コラム執筆時点のブロック高は391,200であり、半減するブロック高420,000までの時間を予測すると、(420,000−391,200)÷(9分/60分)÷24時間=180日後 つまり、6月28日あたりが、そのターゲットデイトとなる。計算上、ブッロックの承認時間を9分としたが、この時間の変化によって到来日が前後するので、おおよそ半年後の6月下旬〜7月初旬あたりと認識しておけば良いだろう。

ビットコインの最初の売り手はマイナーであり、マイナーの損益状況は相場に大いに影響を与えるわけだが、現在のマイナーの損益分岐点は200$あたりと推定され、現に昨年の相場もその辺りで下げ止まった。

今年半減期が到来し、マイナーも現状を維持できる水準は、つまり200$の2倍の400$あたりであり、これは現在の相場水準と一致する。

昨年の相場の動きを考えると、今年はこの400$はひとつの需給的な節目になる可能性が高く、下値の節目として意識しておく必要があるだろう。

ちなみに、前回の半減期は2012年11月末であったのだが、その時の相場がどのような状況だったかを振り返ると、半減期半年前に約6ドルだったものが、半減期時点で約12ドルと、約2倍の価格になり、その後、半年で、さらに価格は約20倍の大幅上昇となった。

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今回の半減期が同様の状況になるという保証は全くないわけだが、今年の最も大きな相場テーマとなることは間違いないであろう。

 

③ファンダメンタルズ(ビットコイン固有2) :スケーラビリティ問題への一定の解決

本問題をネガティブにとらえている向きもあるかもしれないが、方向的にはそうでもない。

昨年からこのスケーラビリティ問題は様々な議論を巻き起こし、現在もホットな話題のひとつだが、論点はハードフォークによるブロックサイズの引き上げ策を強行することでネットワークが分断されるか否か、であるが、これが現実化した場合、今まで機能していたビットコインエコシステムは崩壊の危機にさらされるので、本問題の動向は、本質的な固有課題として大変重要な問題だ。

本問題の最初期に検討され、一時半数近くの支持を得たXTの採用についても、coinbaseやbitpayなどの大手事業者が支持をするといった不可解な動きが見られたものの、現時点では忘れ去られ、コミュニティは、その代替案の採用に関心が向かっている。

コミュニティには、いくつかの代替案が出てるわけだが、最も可能性の高いシナリオは、昨年12月に香港にて開催されたワークショップで、blockstream社のDr. Pieter Wuilee氏が提唱した「Segregated Witness(Segwit)」などのソフトフォークによる解決策の実装だ。(これは、読んで字のごとく、署名部分を分離することで、ブロックサイズは最大25%まで圧縮することが可能とされている。)

おそらく、今年の前半は、前述した半減期の問題を材料にトランザクションの増大が起こり、ブロックサイズの問題が再びテーマとして上がるだろう。その際に、現実的な対応策であるSegwitの実装を持って、本問題はいったん収束する可能性が高いと考えている。

いずれにせよ、本課題については今後も継続されるわけだが、ビットコインの発展を推進する世界中の優秀なデベロッパーの英知が結集され、都度、危機を乗り越えていく可能性が高いと考えている。そういった意味では、方向的にはネガティブでなくポジティブな方向である。

 

④テクニカル:改善中

相場は昨年の9月ごろから流れが強気に変化した。これは、中国を中心としたファンダメンタルズの変化によるところが大きいのだが、この流れが継続すると仮定した場合、かなり大雑把であるが、筆者の年間の相場展開イメージは図の通り。

スクリーンショット 2016-01-01 15.21.43

昨年テクニカルで大きかったのは、⚪︎に囲った、週足一目均衡表上の雲抜けの動きだ。筆者は当初、この厚いレンジを突破してくるには相当のパワーが必要であると感じており、1度目のトライ局面では利食いを行って様子を見ていたが、その後、このレンジを突破し、改めて相場の強さを認識させられた。この週足雲抜けの意味は大きく、相場は中期的に上げ相場に転じている可能性が高いと見るに至っている。

また、筆者は移動平均(MA)において、5、25 、75、200の単位を、短期、中期でも使うのだが、現在は200週線を下値のサポートラインとして、75週線以外は上昇中である。

スクリーンショット 2016-01-01 15.57.14

この75週線が上昇するためには、あと3ヶ月程度、現在の価格レンジで踏みとどまる必要があるが、筆者はその調整を持って、上昇の前提条件(すべての移動平均の上昇)が整うと見ている。

従って、本格的にトレンドが出るとすれば、4月以降となるわけだが、この時期は前述の半減期期待の時期と重なり、相場の上昇の機運が高まるタイミングと一致する。

⚪︎印の通り、オシレーターは高値圏を示唆しており、今年の年末に向けて上昇していくためにも、この1〜3月は軽い調整が入った方がよい。

1〜3月は、前述のマイナー損益分岐点400$を意識しながら、年間を通じた絶好の買い場訪れるシナリオを想定して相場に臨みたいと思う。

 


いかがでしたでしょうか。相当強気な内容になっていますが、煽っているわけでなく、正直ネガティブな材料は、規制以外に思い浮かびません。この規制については、本質的なリスク要因として、今後も議論を巻き起こすとおもいますが、昨年のECJ  VAT適用除外判決が出たおかげで、リスク要因としては減少する方向であり、概ね視界は開ける方向に向かっています。

さて、相場は本当に上昇をするでしょうか。今年も、ビットコインのトレードを楽しみながら、実際に利益を増やしていきたいと思います。

本年も宜しくお願いいたします。

 

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この記事を書いた人

独眼流
独眼流
さすらいの仮想通貨トレーダー。株式、FX、ヤフオクまで、トレードできるものならなんでも好物。安く買って、高く売るのが好き。