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CC BY-SA 3.0 Nick Youngson

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法定通貨は、国の信用度が通貨の価値に大きな影響を与える。米大手債券格付け会社のムーディーズは22日、EUからの離脱を決めたイギリスの信用格付を、上から3番目のAa2に格下げした。信用格付には各国の経済力と債務状況が加味されるが、発行母体がないビットコインのような仮想通貨には信用力という概念が存在しない。

英ポンドは、EUからの離脱を決めた昨年、イギリスの経済状況が悪化するとの見込みからその価値を下げていた。ムーディーズは「イギリスはGDPに対しての債務が解消されず、これから始まる通商交渉がこの先数年かかる見通しで、イギリス経済には不透明感が漂う」とした。昨年10月には、直近10年で最も安い水準である1ポンド=127円の値を付けていた。

信用格付のトレンドとしては、各国の格下げが目立つ。2008年に起きた金融危機以降、アメリカや日本では対GDP比の債務が急激に悪化し、信用格下げにつながっている。アメリカでは最近、債務が2200兆円を超え、対GDP比債務は108%となった。米大手格付会社のS&Pは2011年に、アメリカが発行する国債信用格付を最高位のAAAからAA+に格下げしていた。

日本では、債務が1000兆円を超え、対GDP比債務が220%となっている。ムーディーズは、日本が発行する債券の信用格付を年々格下げしており、1997年に最高位のAaaは、現在4段階低いA1に格付けされている。

ビットコインのような仮想通貨は信用格付をする必要がない。なぜなら、ハードフォークをしない限り、コンセンサスアルゴリズムが変更されることがないからだ。供給量は一定で正確だ。またビットコイン自体が債券を発行することもないので、それ自体の信用が揺らぐこともない。ただし、ビットコインのプログラミングに致命的なバグが発見された場合は話は別だ。

国が管理する通貨は、その国の経済、債務、政治などのあらゆるファクターが価値に影響する。その価値を測る目安として信用格付が存在している。一方のビットコインはプログラミングに忠実に動くソフトウェアであるため、そもそも信用格付を必要とない。仮想通貨には信用性とは別のプログラミングの優位性や実用性を測る格付けが適切だろう。


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この記事を書いた人

真田雅幸
真田雅幸
decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。