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取引を記録するブロック容量を使い切り、しばらくの間、大渋滞に見舞われていたビットコイン・ネットワークの交通状況が解消した。今なら、再び10円程度の手数料でビットコインを送信できる。

ビットコインをいま騒がせている「スケーラビリティ」の問題のひとつは、ウォレットからネットワークに配信される取引に著しい遅延が発生することだ。およそ10分おきに生成される「ブロック」には、記録できるデータサイズの上限が決まっており、現在は「1MB」以上の取引のデータを保存することができない。

取引あたりのデータサイズは、最も小さなもので226byteで、1MBのブロックには4424の取引しか記録することができない。これが、1秒間で最大7取引のスループットと言われる所以だ。

ビットコインの価格が急騰し、ネットワーク上の取引量がピークとなった5月中頃には、取引を一つ送るのにも210円相当のBTCをマイナーへの手数料として支払う必要があった。手数料は取引のデータサイズで適正値が決定されるため、細かい数量を大量に受け取ったユーザーの場合、1000円分のBTCを送信するために3000円を支払う必要があるケースもある。その結果、銀行送金を超える手数料に「ビットコインはもう高くて使えない」との声も上がっていた。

しかし、一時的かもしれないが、手数料やブロックサイズの問題は解消している。ブロックに記録されなかった取引を確認するための指標、「mempool」の数値を見れば一目瞭然だろう。5月には大きく積み上がっていた未承認取引が、7月に入るとほぼゼロ近くまで減少している。

ユーザーからしてみれば朗報だが、なぜこのような現象が起こったのだろうか?

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その理由は、ビットコインのネットワークにおける取引数が急減したためだ。Blockchain.infoのデータを参照すると、ピークの「36万取引/日」から6月初旬には「30万取引/日」まで減少、7月には、「22万取引/日」まで減少している。直接の原因はわからないものの、イーサリアムのICOに注目が集まったことで、投機的なユーザーがビットコインではなくイーサリアムを使い始めたとの声もあった。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
BTCN編集長 bitbank CSO
ブロックチェーンの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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