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この騒動はReddit上で一人のユーザーがbitstampのオーダーブックに現れた異常事態を報告したことから始まる。

Biggest sell wall I have ever seen on Bitstamp”のコメントとともに添付された画像は、その異常事態を説明するには十分すぎるほどのインパクトを持っていた。

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誰が売りに出したのか、何のために売りに出したのかは定かではない。一つだけ言えるのは、現在この巨大な壁はすべて解消しビットコインの価格は340ドル付近まで回復しているということだ。

Paypal参入後の価格クラッシュ

ビットコインの価格は6月の初めに683ドルの高値を付けて以来、思うように伸びず下降し続けていた。9月23日にPaypalがビットコイン決済の採用をアナウンスし、一時400ドルから450ドルまで回復したが、下降は更に加速している。価格下降の原因として米ドルの強化など、対外情勢の変化によるものだとする意見もいくつか見たが、私はむしろ小売業者のビットコイン採用が皮肉にも価格の押し上げを阻害していると感じた。

急速なビットコイン決済採用の増加によりビットコインを消費出来る店舗が増えた結果、需要よりも供給が上回ったのだ。小売業者のビットコイン決済の採用は殆どがBitPayやCoinbaseのビットコイン払い→USD受取りを利用しているため、当然の結果とも言える。もちろんこのことは悲観すべきではないし、むしろ使い道が増えたことを喜ぶべきだろう。

クラッシュに終止符をうつファクターとなるか

30,000BTCもの巨大な壁は前例がなく、この意味を説明することは難しい。ビットコインから手を引こうとしたのか、急な出費が必要になったのか、すべては憶測に過ぎず売りに出した人物の意図を図ることは出来ない。ある人はビットコインの信用を貶めるためだと言い、ある人は価格の底を作るためだと言う。宙に浮いた思惑は未だ熱を帯び交錯し続けている。

しかし、見方を変えれば善意の誰かが大量のビットコインを安く放出してくれたと捉えることも出来る。3ヶ月前には倍の価格だったビットコインを半額で大量に仕入れる機会を得られたのだ。幸運にもこの価格で入手出来た人々は、ほんのわずかな時間で10%近くの利益を得られたことだろう。

今後ビットコインの価格はどうなるのだろうか。たった6時間で巨大なクジラの波は解消し、10%の上昇を見た今ですら明日の価格は全く予想ができない。

bitcoin-sellorder-whale

最後に、可愛いクジラを添えて

(画像出典 via Reddit)

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
monacoin:MTn7hiNovBHyN7gjtvD1Hh7W96Zmghp41B
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