LINEで送る
Pocket

altcoin-observation

こんにちは、ヨーロピアンです。

今月の定点観測です。BTCが強含む展開が続いたので、アルトコインにおいては逆風となる1ヶ月でした。

ETH(Ethereum)

ETH

先月、「手を出しづらい状況」と評価しましたが、今月も弱含みです。

一方的に売られ続けているわけでもありませんが、小さく反発しても上値が重くすぐに沈む展開。この形を繰り返していくと徐々にリバウンドがなくなり、急落することも考えられます。素直に捉えるなら、ETHを利用したICOブームが徐々に落ち着いたことで加熱していたETH需要が剥離しチャートに大きなしこりを残した、という見方になるでしょうか。

先月もお伝えしましたが、ETHが弱含みの間はその他のメジャーなアルトコインへの投機心理も冷え込みます。こういった時、宝くじ感覚で時価総額や出来高の低い低位コイン(俗に「草コイン」とも呼ばれます)に資金を注ぎ込みたくなる誘惑に駆られますが、それらのコインは流動性の観点からさらに脆弱です。開発やマイナーからしてあまりお行儀のよろしくないアクションを起こしていることもあり、彼らとの情報の非対称性にも気を配らなくてはなりません。時価総額の大きいコインに比較すればまさに「宝くじ」であって、確実性の高い投機とは言えないことは意識しておきましょう。

XRP(Ripple)

XRP

前回「5月の急騰後、ズルズルと売られ続ける展開」と評価しました。今月も、チャートから受ける印象から素直に売られ続ける展開に相違ありません。高値で掴んだホルダーが未だ多く捕まっていますので、ポジション整理が進まないことには大きく状況が変わることはなさそうです。ファンダメンタルズ面からも、小さなニュースはいくつか出てきましたがドラスティックな材料が出ることはなかったので投資家心理が盛り上がらないのは無理ないことでしょう。

先月は補足コメントとして「仮に4月の大陽線の水準まで下落するようなら、打診的に拾うのも可」と添えましたが、現在まさにその大陽線水準まで下落しています。ここから取れる戦略としては、軽めに買い下がって大陽線後のサポート(0.000023付近)を割り込むようなら損切り、という手法。あるいは、万全を期すならUSD建ての0.04ドル付近を待つという手法もあります。

近年のXRPはフィアット建てでの取引ボリューム割合がかなり増加しており、BTCと乖離した動きが大きくなることが予想されます。Ripple社もBTC建ての価格に言及することはなく、価格についてコメントが出される時はUSD建てがほとんどです。一般的に暗号通貨は個人投資家が多くサイコロジカルが機能しやすいのですが、XRPについてはフィアット建ての価格水準も同時に留意しておくと捉えやすくなると思います。

LTC(Litecoin)

LTC

良いニュースが続いたにも関わらず、強気のトレンドから一転大きく下落する展開でした。先月「BTCのSegwitアクティベーションで材料が抜けるので、高値掴みに注意」と評しましたが、ほぼ懸念通りになったと言えます。

LTCの特性を考えると、次に盛り上がるとすればSegwit2xの是非が大きな話題となるタイミングでしょう。それまでは手出し無用と考えています。またそのタイミングにおいても、BitcoinCashがLTCのポジションを奪ってしまう懸念は存在しています。つまりこれまで買われる材料であった「BTCの退避通貨」という枠が唯一無二ではなくなってしまった可能性ですね。

LTCは専業開発者も獲得したことですから、ここからはLTC独自の発展に期待していきたいところです。またその方が断然面白いでしょう。ほぼ毎週のように新しい暗号通貨が誕生する今の環境においては、古参の暗号通貨と言えども盤石なポジションを築くことは難しくなっています。常に発展し、洗練され続けることが暗号通貨の力の源であるということは常に意識しておきたいポイントです。

DASH(Dash)

DASH

先月に引き続き、メジャーアルトコインが全面安となる中でかなり健闘しています。

XMRやZECと言った匿名系暗号通貨の兄弟達も強含んでいるので、匿名系暗号通貨に対する波が来ていると捉えることができますね。まだ記憶に新しいシルクロードやBTC-Eの事件に代表されるように、アンダーグラウンドマーケットを支える資金は長らくBTCでした。しかし、BTCは一件匿名性が高いようで、ほぼ完全なトレーサビリティを提供しています。

そのため、犯罪系のマネーはBTCのミキシングサービスが利用されるのが一般的でした。しかしそもそも完全な送金経路の隠蔽は不可能ですから、それらのサービスに当局からの調査が入ってしまえばお終いです。老舗のミキシングサービスであるBITMIXER.IOのサービス提供停止など、その技術やサービス提供にも陰りが見え始めています。このような事情から、今後も匿名性暗号通貨にアンダーグラウンドマーケットの資金が流入してくるのは間違いないでしょう。

ただし投機方針を決定する上では、前回も触れたように日本を含む各国のマネーロンダリング規制の動きに細心の注意を払ってください。

MONA(Monacoin)

MONA

先月のリバーサルから一転売られ続け、ネックラインで耐えられるかどうかと言った形になっています。

この水準は5月高値のサポートが存在しますので底堅いのですが、逆に割り込むとチャートの形が崩れてしまいます。このラインで打診的に拾い、30円付近まで下落するようなら損切りするというのがリスク低めのトレードになります。MONAは海外のマルチプールが採掘対象にしていることが多いので、機械的に売却してくる彼らのペースを上回る買いが入るかどうかが鍵でしょう。

直近の面白い動きとして、秋葉原モナ広告プロジェクト2017が存在します。

なんと個人が100万円の予算を拠出し、秋葉原の巨大ビルのディスプレイをジャックしてモナコインの広告動画を流すようです。広告の効果は未知数ですが、ファン活動としてはかなり大掛かりなものだと言えますね。他の暗号通貨には例を見ないレベルでディープなファンが多いモナコインですが、それだけ不思議な魅力があるということなのでしょうか。

この記事を書いた人

ヨーロピアン
ヨーロピアン