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micro-raiden

以前Raiden Networkの概要を紹介したが、μRaiden(μはマイクロと発音)というRaiden Networkの簡易版とも呼べる仕組みが登場した。μRaidenはRaiden Network同様にペイメントチャネルを用いたオフチェーンでのフレームワークであるが、Raiden Networkの一部ではないことに注意されたい。本記事ではRaiden Networkとの違いに焦点をあてつつ、μRaidenの内容を確認してみよう。

Raiden Networkとの相違点

Raiden NetworkとμRaidenとの相違点は主に二つある。

1. 多対多ではなく多対一のプロトコルである

上述の記事でも説明した通り、Raiden Networkはライトニングネットワーク同様に「デポジット(預託)を用いた二者間のペイメントチャネルを、トラストレス性を保ちながら第三者のノードを経由地として利用し、相互関与させることで拡大させる仕組み」である。ネットワーク内にいる誰に対してでもトークンの送信が可能であることを実現するために、ネットワークの仕様は複雑化する。それに対してμRaidenは一方向のみのチャネルを提供する。

2. µRaidenでのオフチェーントランザクションは無料である

Raiden Networkには送信者と受信者を繋ぐ第三者に対するインセンティブシステムの導入が検討されているが、μRaidenにおいては第三者を介在させる必要がないためオフチェーンを使っている限りにおいて手数料はかからない。

仕組み

μRaidenは送信者から受信者への一方向のペイメントチャネルである。送信者はデポジット(預託)の範囲内でトークンを受信者に送ることができる。ペイメントチャネルの残高は送信毎に記録され、送信者はbalance proofに署名を行う。Balance proofは受信者にも送られ、受信者は自身が受け取ったトークンの総量とbalance proofを比較し、問題がなければ署名を行い、古い残高データを書き換える。

送信者がチャネルを閉じたいときは、まず最新のbalance proofが用意され、受信者に送られる。問題がなければ受信者は署名を行いbalance proofをチャネルを管理しているスマートコントラクトに送る。チャネルは閉じられ、バランスは清算される。受信者がチャネルを閉じるための署名の提供を拒否した場合、送信者はbalance proofをコントラクトに送り、challenge period(試行期間)を発動させる。期間中、チャネルは閉鎖と表記されるが、受信者側からチャネルを閉じ、バランスを精算することは可能である。期間内にチャネルが閉じられなかった場合、送信者はコントラクトの精算メソッドを呼び出し、精算を完了させることができる。

ユースケース

μRaideのユースケースとしては、使用量に応じて課金されるAPIシステムやデジタルコンテンツのためのマイクロペイメント等が想定されているようだ。

以下の動画ではユースケースの一つであるIOTへの応用例を確認することができる。

μRaidenは現在、外部のセキュリティ監査を受けている段階であり、近い将来Ethereumのメインネットで使える準備が整うとのことだ。


Raiden Network – Fast, cheap, scalable token transfers for Ethereum
raiden-network/microraiden

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