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香港に本拠地を置く大手仮想通貨取引所Bitfinexが、アメリカでのオペレーションを11月に停止すると発表した。

Bitfinexは顧客の入出金に使用する銀行口座の開設を試みたが、アメリカの銀行がこれを拒否。結果的に、アメリカからの撤退を余儀なくされた。その背景には、仮想通貨業界全体に対するアメリカ政府の監視の目が強化されていることが関係している。

先月、アメリカの証券取引所委員会(SEC)は1933年証券法のもと、イーサリアム上で発行されたトークンDAO(The DAO)を証券であると位置づけたリポートを発表している。The DAOはイーサリアムのブロックチェーン上でDAOトークンを投資家に販売し、その基金を元に投資家の投票により投資先を決めるスマートコントラクト・アプリケーションだった。

SECは、こうしたThe DAOの投資スキームが有価証券に当たるとし、投資家保護のため監視を強化、現在も捜査を行っている。この影響からBitfinexはイーサリアムのERC20プロトコルで発行されたICO(Initial Coin Offering)トークンの取引をアメリカ人に対し8月16日付で停止していた。

今年の4月には米大手銀行ウェルス・ファーゴがBitfinexの台湾からの送金を拒否し、両者の関係が悪化していた。Bitfinexは一時ウェルス・ファーゴを提訴していたが、その後提訴を引き下げた。

今回のBitfinexの撤退は、アメリカ側が今後も規制を強化するとの判断からだ。SECのレポートは、DAOの証券としての定義のみで、DAOトークン発行者に対しての証券取引法違反などの罰則を見送っている。しかし今後のICOの動きを注視していることは間違いない。もし仮にすべてのICOが証券と認定された場合は、それぞれのICOは法律家を雇い正規の証券化プロセスを取ることがアメリカでは求められる。SECの認可のないICOは今後罰則の対象となる可能性があり、投資家は注視すべきだろう。

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この記事を書いた人

真田雅幸
真田雅幸
decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。