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Bitcoin Unlimited(BU)とBitcoin Coreの対立をめぐり、ビットコイン・コミュニティはますますヒートアップしている。

サトシの思想を代弁し、コアによるコードの独占を懸念し対立するBUの開発者や支持者とは別に、中国のマイナーは別の思惑で動いているようだ。マイニングハッシュレートとASICの製造で世界最大のシェアを持つBitmainのジハン・ウーCEOは、微博(ウェイボー)にて中国のBTCコミュニティ「巴比特」(8btc.com)の記事を共有しており、ここでは彼ら「マイナー」の偽らざる本音ともいえる論理が述べられていた。

この記事の筆者、「大绅士奇奇怪」によれば、BUに関わる議論の殆どは表面的であり、「力を持つ支持者」の本質的な動機とは異なるという。

「BUとハードフォークの議論は余りにもわかりにくい。一部はサトシの理想を語り、一部は中央集権化の危機を語っている。[…] しかし、それらは本質だろうか? 実際のところ、すべては利益追求のためにすぎない。議論は”しっぽが犬を振っている”ような状態である。」

現在のビットコイン・ネットワークでは、その殆どのトランザクションが第一層(1st Layer)のプロトコルの上で処理されている。ユーザーが他の国に住んでいるユーザーにビットコインを送ろうとすれば、マイナーに対して「取引手数料」を支払うことになり、マイナーはその恩恵を受ける。

他方、ライトニング・ネットワークのようなマイクロペイメント技術は「第二層」(2nd Layer)のプロトコルを用いて取引を処理する。この記事の筆者によれば、この変更が「マイナーの利益と相反する変更になる」という。

さらに驚くべきことに、このロジックはマイナーにSegwitを拒絶する動機を持たせた。すなわち、「第二層のペイメント・ネットワークを押しとどめているのは、ビットコインのプロトコルに”トランザクション展性”のバグがあるからであり、Segwitはこの問題を解決してしまうため、マイナーが採用する動機がない」というのである。ライトニング・ネットワークは、ビットコインのトランザクション性能を「たやすく」VISAスケール(毎秒数万tx)に押し上げる技術であるが、マイナーは自己の利益のためにそのロジックに納得していない。筆者は、メリットばかりが宣伝され、特に、日々の収入をマイニングから得ている人々の「減収」について触れられていないと指摘する。

「自己の利を合理的に判断するのは人間の本能だ。」と、記事の筆者は語る。「メリットをいくら強調されても、デメリットが語られないのならばマイナーの不安も増すだろう。Segwitのボイコットは、彼らの防衛本能だ。」

また、筆者はこの問題を石油市場になぞらえた。

「この問題は石油輸出市場とよく似ている。過去、OPECは石油の独占益を享受した。価格が1バーレル100ドルにまで高騰した後、イノベーターはシェールオイルのための新たな技術を獲得し、OPEC諸国は疲弊した。はじめからOPECが1バーレル50ドルを維持していれば、それほど新たな資源に関心が移ることはなかっただろう。シェールオイルが当たり前になってしまえば、30ドルまで引き下げたとしても”今更”だ。マイナーは、この状況になることを恐れているのだ。」


8btc

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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