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イーサリアムトークンの1つであるBAT(Basic Attention Token)と、クラウド金融サービスのUpholdがパートナーシップを発表した。BATチームは「BATとフィアット通貨の安全な交換手段」としてUpholdのプラットフォームを利用する考えだ。

現在のデジタル広告市場は多くの問題を抱えている。大量に設置された広告は通信量の増加や、読み込み速度の低下に繋がり、ウェブ閲覧者は一方的にストレスを感じている。事実、広告をブロックするユーザーは多く、BATチームによると、広告は6億台以上のデバイスでブロックされているという。ボット・プログラムによる広告の自動クリックやマルウェアなどの詐欺行為が蔓延した結果、広告主は効率的な広告配信ができないでいる。こういった状況を改善しようと開発されたのがBrave SoftwareのBATであり、BAT開発チームは新しいデジタル広告プラットフォームの構築を目指している。

同チームはプロジェクトの第一段階として「Brave」と呼ばれるJavascriptベースのブラウザをリリースしており、標準で広告やトラッカーをブロックする。広告主はBATを支払うことで、広告を掲載することができる。今後、BATはBraveブラウザに統合され、ユーザーのアテンション(どんな広告やサイトに興味を示し、時間を使ったかなど)を集計し、また通貨としての役割を果たす。パブリッシャーはウェブ閲覧者のアテンションなどに応じて、広告主から収入としてBATを獲得する。また、ウェブ閲覧者は広告を見ることでBATを獲得することができる。そこで得たBATを、プレミアムコンテンツの利用やパブリッシャーへの寄付金として使用することも可能だ。

ここで、今回のパートナーシップの内容が効いてくる。Brave上ではBATが通貨として機能するが、もちろんプラットフォームとしてのBraveへBATをデポジットしたり、BraveからBATを別のウォレットに送る方法も必要だ。BAT開発チームは、そのためにUpholdのプラットホームを利用するようだ。

Upholdはクラウド上であらゆる通貨を管理できる金融プラットフォームであり、現在、23種のフィアット通貨、4種の貴金属、3種の仮想通貨に対応している。また、ホームページの記載によると、世界181カ国でサービスを利用できるという。個人や企業に対して開発用APIも提供している。今回のパートナーシップによって、BraveユーザーはBATとフィアット通貨・仮想通貨を安全に交換することができるようになり、パブリッシャーは使い慣れた手段(銀行振込)で収入を受け取れるようになると開発チームは語った。

9月にはブロジェクトの次の段階である「BAT Mercury」の発表が予定されている。BraveへのBAT搭載や広告掲載機能が段階的に実装される予定だ。デジタル広告市場はグーグルやフェイスブックと競合する大きな市場だが、現在のシステムに課題があるのも事実だ。BATおよびBrave開発チームの今後の展開に注目したい。


Uphold – release

BAT – Medium