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こんにちは、ヨーロピアンです。

僕が個人的に行っている代表的なアルトコインの定点観測を記事にしています。

記事の執筆間隔を鑑みるとあまり短期的な見通しやトレード指針を書いても意味が無いので、ファンダメンタルズや中期のチャートの観点からのコラムにまとめました。

ETH(Ethereum)

スマートコントラクトの代表格です。BTCに次いで知名度が高い暗号通貨と言えるのではないでしょうか。

ETHBTC_20170725

6月の高値からおよそ半値押し。現在も地合いの悪さは継続しており、手を出しづらい状況にあります。あわや中期の下落トレンドに転換するかどうか、ギリギリのラインでの攻防になりそうですね。
ETHはアルトコインの代表格と見られており、ETHの地合が悪い間は他のアルトコインも売られやすい傾向になることが特徴的です。

ETHの最近の大きめのニュースとしてウォレットのバグで多額のETHの盗難がありましたが、マーケットへの影響は非常に限定的で、これ自体は極端な売り材料とはなりませんでした。
暗号通貨市場では残念ながら盗難や取引所の閉鎖が相次ぐ傾向にありますが、これらは基本的にマーケットに与えるインパクトは実際にあまり大きくないことは頭に入れておく必要があります。
ある日突然衝撃的な見出しのヘッドラインが目に飛び込んできたとしても、まずは一度深呼吸して冷静に情報を集める癖をつけておくと良いでしょう。

XRP(Ripple)

Ripple社を主体とした、ブリッジトークンです。最近は銀行間取引への採用を狙っているようですね。

XRPBTC_20170725

5月に瞬間的な高値をつけた後、出来高を落とし戻りが弱い中でズルズルと売られ続ける展開。5月に見せた急騰劇があまりにも衝撃的だったため、高値での買いが多く捕まっている状態です。
こうなると上値が重いために手を出しづらくなり、それを反映するように下げ続けるという悪循環です。しかし日柄的にはそろそろ一旦の反発を見たいところであり、仮に4月の大陽線の水準まで下落するようなら、打診的に拾っていっても分が悪くない価格水準にはなりそうですね。

XRPの特徴として、中央集権的に管理されていることが挙げられます。単純な需給が価格に多大な影響を及ぼす非中央集権的な暗号通貨と異なり、Ripple社によるスムージングオペレーションが行われる可能性が存在するということです。
実際に今年5月にはロックアップの発表がありました。また、Ripple社からの大口XRP購入者(主に法人)にはなんと売却制限がかけられています

Ripple社いわくIoV(価値のインターネット)を目指しているとのことですから、今後も乱高下を避け安定的なマーケットを醸成するためにこのような発表を行う可能性があり、それによって相場の方向性が決定づけられることもあるでしょう。
その他の暗号通貨と比較すると特異性が目立つために好みは分かれると思いますが、好んで売買する場合には常にこの事実を頭に入れておく必要があります。言い換えると、Ripple社の発表はXRPのマーケットに対し強力な影響力を持つために常日頃からアンテナを向けておくことが欠かせないということです。

LTC(Litecoin)

BTCの弟分的な存在であるため、そのコンセプトや理念はBTCに非常に類似しています。非常に古くから存在するアルトコインです。

LTCBTC_20170725

トレンドラインを保ちながら上昇を繰り返していく、お手本のような綺麗な上昇トレンドですね。最近は前向きなニュースが頻発し、併せて価格を急激に伸ばしていました。 長らく僕の間でも「ビットコインのためのテストネットワーク・実験場」という認識だったのですが、今はそれを改めているところです。

まずは4月にSegwitをアクティベートしたこと。BTCに大きく先んじたのはLTCの中心的な開発者であるCharlie Lee(@satoshilite)1がマイナーを説得して回ったからで、その強力なリーダーシップが鍵だったことは否定できません。良くも悪くもその意味をよく考えておきたい一件となりました。

次に、開発力が急激に向上したことが挙げられます。

LTCの開発者であるshaolinfry(@shaolinfry)が専業開発者になることを宣言しました。次いで、Charlie LeeもCoinbase社を退職し、LTCの専業開発者になりました。

暗号通貨はソフトウェアであり生き物であり、テクノロジーです。これはその他の投機商品と最も大きく異なる点です。その価値と未来は常に開発者達の手にかかっていますから、専業開発者の獲得は間違いなくグッドニュースと言えるでしょう。

LTCを投機先に選ぶ時の注意点として、ビットコインに問題が起こったときには退避先に買われやすいという性質は未だ色濃く残されていることが挙げられます。これは裏を返せば状況が落ち着いた時に一定の資金が抜けていくということでもあります。ビットコインのSegwitアクティベーションが確実視されている今現在においては、高値掴みとならないように慎重に見極める必要がありそうです。

DASH(Dash)

以前はDarkcoinというややダサいアレな名前をDashと改名しました。ググラビリティの観点からは悪化していますが、仕方がありません。 トランザクションの承認が高速なことや高い匿名性、積極的な開発状況から将来への期待の大きいコインの一つです。

DASHBTC_20170725

こちらも頭の重い展開。とはいえ最近は他のアルトコインと比較して強含む展開が多く、実は地合いが悪い中ではかなり健闘している部類です。このまま月足が陽線となれば傷んだマーケットの心理もかなり改善されるでしょう。

最近iOSアプリの審査に通ったようで、ウォレットアプリが存在します。

Appleの暗号通貨ウォレットに対する審査は厳しいことは有名で、ホワイトリスト入りした通貨のみしかアプリで取り扱うことを許されていません。 僕は匿名性の高い暗号通貨はマネーロンダリングの可能性があることからリジェクトされているものだと考えていましたので、今回のDASHアプリが審査を通過したことには驚きと共に喜びを感じています。

ただし、日本では金融庁が発表した改正資金決済法の施行が2017/4/1で、その猶予期間が6ヶ月とされています。この改正資金決済法の主目的の一つにマネーロンダリング防止が位置づけられていますから、匿名性の高い暗号通貨は規制対象となる可能性もあります。その場合、10月頃には国内取引所ではDASHを取り扱えなくなるかもしれないというリスクはありますので、それを織り込んだ上で投機方針を決定する必要がありそうです。

MONA(Monacoin)

LTCのフォークとして誕生した日本発のコインです。そのため、今後LTCで改良が行われた場合にはそれらを容易に取り込むことができます。最近の大きな動きではSegwitの採用がその好例となりました。

MONAJPY_20170725

急騰からの反落、ネックラインをサポートにしてのリバーサル過程といった局面です。このチャートはMONA/JPYですのでBTC/JPYのチャートの影響も受けていますね。

MONAの最大の特徴ですが、前述の通り日本発のコインであることが挙げられます。開発者も日本人ですし、情報も英語圏より日本語圏が先んじることがほとんどです。そのため、MONAだけは対BTCよりも対JPY市場のチャートを見るのが効率的です。MONA/JPYの取扱はしばらくzaifだけという状況でしたが、最近になってbitbank.ccでの取扱も始まりました。

そしてMONAの最大の特徴が、コミュニティが非常に強力なことです。通貨そのものへのファンが多く存在しており、外部Webサービスも多数存在しています。MONAで物を売買できるMonappyTwitterとリンクした投げ銭システムtipmona投げ銭機能つき掲示板AskMonaなどはその一例です。

また、最近ではゲーム大会の賞金としてMONAが採用されました。e-Sports業界では日本初の試みですね。上記に挙げた例は全てインターネット上での話ですが、実店舗にMONAのポスターを貼って宣伝する有志によるプロジェクトも始まっていますから、オフラインの世界にも進出が始まっています。

BTCを除けばおそらくこれほど周辺環境が整った暗号通貨はないのではないでしょうか。ほとんどの暗号通貨のプロジェクトが「通貨として使うことができない」という黎明期にある中、これほどまでに正しく通貨として使われているのは驚くべきことではないでしょうか。

今後も日本を中心に草の根的に広まっていく暗号通貨として注目しています。


  1. 完全に余談ですが、中国の取引所BTCCのCEOであるBobby Leeと兄弟です。 

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ヨーロピアン
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