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Production Of Bitcoins By Mike Caldwell of Casascius

ビットコインキャッシュが19日、 995ドル(約11万円)を付け、出来高が本家ビットコインを上回った。この結果、ビットコインキャッシュのマイニング予測収益がビットコインを上回り、マイナーがどちらのコインをマイニングするか選択を迫られる。

ビットコインとビットコインキャッシュが採用するプルーフオブワーク(PoW)アルゴリズムは、マイナーが発するハッシュレートによりセキュリティー強度が決められる。18日に376ペタハッシュだったビットコインキャッシュのハッシュレートは1.6エクサハッシュと約4.4倍まで上昇した。

今回のビットコインキャッシュ価格上昇は、韓国の仮想通貨取引所が起因しているようだ。Cryptocurrency Market Capitalizationによると、世界全体のビットコインキャッシュ出来高のうち、Bithumbで41.67%、Coinoneで10.03%、Korbitで9.56%となっており、韓国ウォン(KRW)建ての取引だけで約60%の出来高を占めている。この取引量から推測するに、韓国のビットコインキャッシュの割高感を利用した取引所間アービトラージが可能になり、世界各地の取引所に値段が波及していったことが考えられる。

一方、ビットコインキャッシュには、いくつかの不確定要素が取り巻いている。1つ目はブロックの約90%が匿名のマイナーによって発掘されていることだ。こちらは未確認の情報であるが、中国のジハン・ウー氏率いる大手マイニングプールAntpoolがこのうち大半のハッシュレートを占めていると推測されている。 また、先日ジハン・ウー氏はTwitter で公式にAntpoolがビットコインキャッシュのマイニングを開始すると発表した。

ビットコインキャッシュのブロックの大半が少数のマイナーによって発掘されていることから、ビットコインに比べて極めて中央集権的なネットワークであることを指摘する声も多い。

もう1つの不確定要素は、セグウィット2Xを織り込んだニューヨーク・アグリーメント(NYA)だ。こちらはビットコインのスケーラビリティの進展の遅延から提案された案で、セグウィット(Segwit)を先にアクティベートし、その90日後にブロックサイズを2MBに引き上げるハードフォークをすることを旨としていた。この同意書には50を超える世界の取引所を含む多くのビットコイン関連企業やコミュニティがNYAに同意していた。しかし、この同意書は8月1日に起きたビットコインキャッシュのハードフォークを予期していなかった。そもそもビックブロッカー向けの妥協案であった2MBへの引き上げが、ビットコインキャッシュ(8MB)が誕生してしまったことで、90日後の11月頃に予定されていたハードフォークの意義を薄れさせてしまった。

仮にセグウィット2Xによりビットコインのハードフォークが11月に予定通り行われた場合、3つ目のビットコインが誕生することになる。しかし8月1日に起きたハードフォーク後、ビットコインとビットコインキャッシュの2つのコイン価格を合算すると5000ドルほどで推移している。ハードフォーク前とハードフォーク後を比べると、価格は合算で2倍にまで上昇しているのも事実だ。短期的には、次のハードフォークで新たなビットコインが得られる可能性があり、11月に向けて新たなビットコインの需要が高まる可能性がある。

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この記事を書いた人

真田雅幸
真田雅幸
decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。