LINEで送る
Pocket

bitcoin-forex

プライバシーの保護は個々の信条にかかわらず、一般生活に必要不可欠な権利である。

ビットコインスタートアップのBlockstream(ブロックストリーム)は、仮想通貨の秘匿性を高めるための技術「秘匿アセット」(Confidential Assets)を新たに開発した。秘匿アセットは秘匿トランザクションを拡張した技術で、数量を隠蔽するだけでなく、送信するアセットの種類も隠蔽する仕組みを実現した。技術論文の著者は、BlockstreamのA.Poelstra、A.Back、M.Friedenbach、G.Maxwell、P.Wuilleの5名で、Mimblewimbleの影響を色濃く受け継いでいる。

ビットコインのようなUTXO型(未使用トランザクション出力で帳簿を管理する)仮想通貨では、各UTXOに数量、資産の種類が含まれる。CoinJoinのような秘匿トランザクション技術は、その構造を破壊することで数量を隠蔽したが、資産の種別までを隠蔽することはない。秘匿アセットを用いると、ブロックチェーン上のマルチアセットのトランザクションにおいても、数量と資産種別の両方を隠蔽することができる。

同社は2015年6月に公表したサイドチェーンプロジェクト「Elements Alpha」を通じて、リング署名(Abe-Ohkubo-Suzuki)を用いた秘匿トランザクションの実装とテストを行ってきた。今やブロックチェーンデータの秘匿は、パブリック・ブロックチェーンだけでなくプライベート・ブロックチェーンのテーマにもなっており、取引当事者間のプライバシーを他の参加者から、いかに保護するかが焦点である。

Mimblewimbleのアプローチと同様に、秘匿アセットによるトランザクションは、トランザクション履歴を閲覧することなく、残高が存在することだけを暗号学的に証明できる。したがって、外部からは残高さえ証明できれば良く、UTXO保持者のみ履歴の参照が可能なユースケースであれば、秘匿アセットは最適な技術といえそうだ。

秘匿アセットは現在サイドチェーン上でテストされており、将来的には別のプラットフォームでも利用可能になる可能性がある。他方、この技術を利用する場合トランザクションサイズが肥大化する問題が発生するため、同社はより効率の良いアルゴリズムの開発に取り組む予定とのことだ。


blockstream

  • ビットコインニュースを毎日お届け!

  • BTCN公式アカウントをフォロー

    follow us in feedly
シェアする

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
monacoin:MTn7hiNovBHyN7gjtvD1Hh7W96Zmghp41B
bitcoin:1NK8S4ep9ZUZ9H9AmTAfvrCVVAKLbpmi36