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米証券取引委員会(SEC)は、REcoinクラブ・ファンデーションとダイアモンド・リザーブ・クラブの2つの会社が発行したICOが存在しないことを検証し、経営責任者マクシム・ザスラヴィスキを詐欺と違法な証券発行の容疑で立件した。同容疑者は、不動産投資ICO「REcoin」とダイアモンド投資ICO「DRC」の2つのICOを通じて、投資家から多額の資金を騙し取った模様だ。

ザスラヴィスキ容疑者は、「REcoinは初の不動産を担保にしたICOだ」と投資家に吹聴しており、REcoinは複数の弁護士、不動産専門家、ブローカー、会計士がサポートを行っていると説明していた。しかし、SECの捜査によるとそのような専門家達が雇われていた形跡はなかったという。また、REcoinは2億円〜4億円の資金調達に成功しているとしていたが、実際は3000万円程度の資金しか集まっていなかった。

ダイアモンド事業ICOでは、投資家はDRCトークンを購入することでザスラヴィスキ容疑者が運営するダイアモンド・リザーブ・クラブというダイアモンド投資会社のプレミアム会員なることができた。プレミアム会員には、ダイアモンド・リザーブ・クラブが保有するダイアモンドを割引価格で購入できる特典が付属していた。こちらでも、同社がダイアモンドを購入した形跡はなく、ダイアモンド発掘事業などへの投資もなかった。しかし、ザスラヴィスキ容疑者はダイアモンド投資事業が順調であるかのように装い、投資家から資金を調達していた。

SECはすでに、ザスラヴィスキ容疑者の資産と2つの会社を凍結したと発表している。

SECはICO関連投資の注意を呼びかけており「投資家は、非現実的な利益を約束するICOには慎重になるべきだ」としている。SECニューヨーク支局長官のアンドリュー・カラマリ氏は「ザスラヴィスキ容疑者は、投資家に新たな技術を活用して大きな利益を上げるという幻想を抱かせ、投資家を誘惑していた」とコメントした。

SECがICO関連で容疑者を立件した事例は初めてだが、ICOに対する規制や枠組み作りが大きく進展してるとは言い難い。公開される情報が乏しく、企業やプロジェクトの査定がまだまだ困難であるのがICOの現状だ。今回のような事例はこれからも頻出することが予想され、投資家はより一層の警戒が必要だろう。


SEC Press Release

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この記事を書いた人

真田雅幸
真田雅幸
decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。