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Raiden NetworkがEthereumのテストネットでデプロイされた。Raiden Networkはその名が示すように、ビットコインのライトニングネットワークに発想を得ている。オフチェーンでEthereumのトランザクション性能を改善するもので、一秒間に処理できるトランザクション数の引き上げやトランザクションコストの引き下げなどを実現する技術である。これが実装されれば、マイクロペイメントや秘匿トランザクションが可能になるため、ビットコインが目指してきた超小額決済やFungibility(代替可能性)の確保がEthereumでも可能になる。

スケーラビリティやトランザクションの詰まりといった文脈においてはビットコインがやり玉に上げられることが多いが、実のところ、Ethereumも同様の問題を抱えている。ICOの熱狂によってEthereumネットワークの使用料であるガス代が高騰したり、トランザクションに深刻な詰まりが発生したりしたことは記憶に新しいのではないだろうか。Ethereumにはこれらの問題を解決するシャーディングや、先月発表されたPlasmaなどいくつかのアイディアがあるが、その中の一つがRaiden Networkである。

公式サイトではRaiden Networkについて以下のように説明されている。

拡張性: 取引数に応じた線形スケール(毎秒100万以上のトランザクションが可能)
高速性: 取引の認証と完了が一瞬
秘匿性: 個々の取引は公開台帳に記録されない
相互運用性: Ethereumの標準化されたトークンAPIとの連動
安い手数料: オンチェーンと比較して100万分の1以下の取引手数料
マイクロペイメント: 安い手数料により実現する超少額支払い

ライトニングネットワークはデポジット(預託)を用いた二者間のペイメントチャネルを、トラストレス性を保ちながら第三者のノードを経由地として利用し、相互関与させることで拡大させる仕組みになっている。すべてのトランザクションをブロックチェーンに送る必要がないため、安価な手数料と迅速な承認が可能になる。複数の第三者を関与させるため経由地を適切に選定する(ルーティング)必要があり、トランザクション性能を引き上げるためには、ルーティングアルゴリズムが重要になってくる。

Raiden Networkが実装されることにより、マイクロペイメントを用いた超少額課金システムやIOTにおけるM2M(Machine to Machine)トランザクション、高速分散型取引所などの実現が期待されている。

Raiden Networkを用いたIOTデモは以下の動画から確認できる。

すでにビットコインに次ぐ時価総額とユニークなブランドを確立しているEthereumであるが、今後も周辺領域から様々なアイディアを迅速に取り入れながら進化していけば、スマートコントラクトと非中央集権型アプリケーションのプラットフォームとしてより強固な地位を築くことができそうだ。


raiden-network/raiden: Raiden Network
Flare: Lightning Networkルーティングアルゴリズム

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