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Blockstream_Satellite
新たなイノベーション技術を使いよりユーザビリティの高い金融エコシステムの構築をミッションとしているBlockstreamが新たに打ち出したBlockstream Satelliteプロジェクトに注目が集まっている。

Blockstream Satelliteは、テレポート(teleports)と呼ばれる地上にあるBlockstreamの送受信ステーションからビットコインネットワークにアクセスし、ブロック情報を宇宙に向けて送る。地上から送られたデータを上空 35,786kmで地球を旋回する衛星から受信し、地球の広範囲に向けブロードキャストする。地上にいるユーザーは、衛星から送られたデータを受信用アンテナとオープンソース・ソフトウェアのSoftware-Defind-Radio(SDR)を使いビットコインネットワークに参加する。またこの受信にかかるアンテナ費用は100ドル程だ。

Blockstreamは衛星を使いビットコインのネットワークを世界中に広げる計画だが、すでに地球上の3分の2の地域を3つの衛星を使いカバーしている。今年末には地球上のすべての大陸でこのネットワークにアクセス可能になる予定だ。現在、それぞれGalaxy18がアメリカ大陸、 Eutelsat113が南アメリカ大陸、 The Telstar 11N Satelliteが アフリカ大陸とヨーロッパをカバーしている。

先進国でインターネットにアクセスできない人はほとんどいないが、地球規模でみるとインターネットアクセスのコストはまだまだ高いか、そもそもインフラ自体がなく、30億人以上の人々がインターネットにアクセスできていない状況がある。 Blockstream Satelliteはより多くの人々にビットコインのネットワークアクセスの提供を目指している。

BlockstreamのAdam Back氏は、ブログで世界中の通貨危機がビットコイン需要の高まりを後押ししていると説明する。ベネズエラでは、オイルの価格下落や政府の汚職により同国の通貨が下落し、ハイパーインフレに見舞われた。インドでは、政府が突如とし新たな通貨政策を発表し、86%の紙幣を店頭での使用を規制し、新規の政府発行紙幣の流通を目指している。その結果として、経済の流動性低下や紙幣の枯渇が多くの事業の妨げとなり、ネガティブな経済状況を招いている。現在我々が使用する通貨はあまりにも自由度が低く、個人のレベルで価値のコントロールできないことが問題であるとBack氏は語る。

発展途上国などでは飢餓の問題など、いまだに生存の権利すら守られていない現実がある。その原因の一つは、金融インフラが整っていないことである。これらの国では多くの人々が銀行のアクセスを持っていない。なぜなら銀行のサービスを受けるにはIDの提示などが求められ、そもそもID自体を持っていない人は世界の金融システムから除外される。ビットコインのネットワークはIDの提示などの規制的金融システムにあふれた人々により安価で整合性のある金融システムを提供できる事が期待される。

Blockstream Satelliteプロジェクトはビットコインのネットワークを広げるだけでなく、ネットワーク自体のインターネットへの依存度を下げる。さらにIPアドレスの公開が必要性がなくなるため、さらにプライベート性の高いネットワークシステムになる可能性がある。現在ビットコインを止める方法はインターネットをシャットダウンさせることだと考えられていたが、その弱点すらも新たなイノーベーションで解決されるかもしれない。

参考リンク: Blockstream Satellite

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この記事を書いた人

真田雅幸
真田雅幸
decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。