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Blockstreamの創業者、そしてハッシュキャッシュの発明者として知られるアダム・バックはEpicenterbitcoinにおいて、「Bitcoin XT」の騒動やビットコインコアの開発体制の在り方について自身の意見を公表した。コミュニティの多くがビットコインのマイナーが中央集権的な構造に陥ることを危惧する一方で、アダムはブロックサイズの引き上げというよりも開発体制の危うさによって起こる問題に焦点を当てている。

「我々はビットコインの、いかなる検閲もない真の分散性を維持する必要があります。誰もがビットコインをスケールさせたいと考えていますが、問題は非常に大量の引数を抱えており簡単に解決できる数式は存在しません。また1MBに留めるべきだとか、上げるべきだとか多くのBIPが提案されていますが、これは白黒で語れるものではありません。」

XTの問題は、ビットコインの開発プロセスを「慈悲深い独裁者」に一任し、分散的なネットワークのパワーバランスを崩してしまいかねない影響力を持っていたことだ。アダムはギャビン・アンドレセンのような優秀な科学者であっても、Linuxのようなオープンソースプロジェクトとは異なり多くのステークホルダーによってエコシステムが既に形成されているビットコインにおいてはモラルハザードを引き起こしかねないと話した。

「ビットコインが何故危険なのかというと、多くの資本と人々が関わっているからです。我々は既に40億ドルの経済を持っています。そして将来、決済や支払いのような分野の一角を担うとすれば…ゴールドのライバルとしてポジションを確立し、4兆円の規模にまでビットコインは成長するでしょう。」

仮にあなたが、単独の意向で決定を下せる独裁者となればどうなるだろうか。「ブロックチェーンは金や決済、精算、保険、融資のような巨大な産業に多大な影響を与えうるテクノロジーです。世界中の機関から圧力を掛けられ、またあらゆる手段で恐喝や盗聴が行われることになる。想像を超えた妨害工作がに見舞われることは間違いありません。」アダムはそう付け加えた。

さらにアダムはこうしたリスクを解決するためにも、ビットコインはコア開発プロセスを個人の感情によらない多様な方法で実行しなければならないとし、分散開発の重要性を強調した。

それが「ピア・レビュー・プロセス」、つまり企業や個人によらない専門分野の技術に長けた専門家による提案の検討と承認の徹底だ。しかしながらこれはつまり、ビットコインのプロトコルを十分に検証するサンドボックス環境が整っていたとしても、提案が承認されるまでに長い時間が掛かるということを裏付けるものでもある。

「かつてペイパルは、ビットコインと似通った通貨システムを構築しようとしていました。しかし彼らは様々な理由から実用化には至らず、中央サーバーのモデルへと移行しました。」

アダムはさらにブロックサイズ論争に関して「ハードフォーク」すること自体は問題ではなく、むしろ企業やマイナー達が既に行っているように自分たちのバージョンをフォークし運用することがビットコインのネットワーク全体がより堅牢になる条件だと語った。もちろんブロックサイズのような基盤システムが破綻しないことが前提だが、開発体制の多様化が「ビットコインネットワークの強固さ」ひいては「ビットコインの経済基盤の発展」に繋がるのだ。


EB95 – Adam Back: Why Bitcoin Needs A Measured Approach To Scaling

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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