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世界最大規模のマイニングプール「Antpool」の運営や、ビットコイン専用のマイニングASIC「Antminer」の開発などを行う中国のマイニング企業Bitmainが、ビットコインコアチームに再び対立した。同社のCEOであるジハン・ウー氏によれば、ブロックサイズを引き上げるコードがビットコインコアでリリースされなければ、SegWitも導入しないと声高に語った。

Antpoolのハッシュレートは270PH/sで、ネットワーク全体の25%を占めるほどの規模。仮にSegWitがコアにマージされリリースされたとしても、95%のノードの合意が必要なため同社が採用しないのであれば厳しい状況だ。

ウー氏によれば、この決定は香港アグリーメントを尊重したものであるという。香港アグリーメントとは、今年の2月にブロックストリームCEOのアダム・バック氏を交えた、マイナーによるプライベート会合の下で合意された要項のこと。今年の4月までにSegWitを実装し、7月までにハードフォークを含めたコードをリリース、来年の夏を目処にハードフォークを行いブロックサイズを2MBに引き上げることの3点が掲げられていた。

「SegWitは単にプルリクエストが出されただけで、リリースされたわけではない。まずはリリースされる必要がある。」と、ウー氏は懸念を表明した。「中国のビットコインコミュニティは、この短期的な問題に強い懸念を示している。SegWitは4月にリリースするとコアは言っていたはずだ。にもかかわらず遅延している。これは極めて問題だ。」

ウー氏はまた、ビットコインクラシックを採用するつもりはないことを付け加え、また今後のスタンスとして「ハードフォークが必要であることには変わりがない」と主張した。

「2月に約束した7月のハードフォークを我々は待っている。コアがコードを公開するのであれば、我々も歩み寄る用意はある。だが、ハードフォークがリリースされないのであれば、SegWitの導入はない。リリース、つまり、充分に検証されバイナリが配布されている状態でなければならない。」

一方で、ウー氏が主張する香港アグリーメントはコミュニティ全体の合意を示すものではない。事実、香港ミーティングの直後に開かれたサトシラウンドテーブルにおいては、ハードフォークを含め一切の合意が得られなかったことも明らかにされている。

この一連の騒動に関して『Mastering Bitcoin』の著者であるアンドレアス・M・アントノポラス氏は、現状をメキシカン・スタンドオフ(お互いに近距離で銃を突き付けあっている状態)に陥っていると指摘し、ビットコインコアも含め、早急な歩み寄りが要求されていると話した。


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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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