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大手金融機関の内部に異変が起きている。ここ数ヶ月間、銀行の中でブロックチェーン・プロジェクトに関わっていた多くのプロフェッショナル達が、スタートアップへの転籍を進めているようだ。

今年に入り、BNPパリバ、デロイト、JPモルガン、ステート・ストリートなどの大手金融機関のブロックチェーン・リサーチ・チームの大半のメンバーがチームを離れている。この結果、DPactum、Kadena、Nucoなどのスタートアップに有能な人材が流れており、ここから新たな波の予兆が見え始めた。

彼らのような金融のプロフェッショナルが大企業を去る背景には、彼らのブロックチェーンへの期待感と、業界の土台が固まりつつあり成長するフェーズに入ったとの判断が大きい。そして、これは大企業のバックアップなしでも、資本を素早く集められるほど資本家からの関心が強いことの現れでもある。
今年の7月にJPモルガン・ブロックチェーン・プロジェクトを離れ、プライベート・ブロックチェーンを開発するKadenaを設立したスチュアート・ポペジョイ氏は以下のようにコメントしている。

「JPモルガンが開発していたブロックチェーンはスケールが可能であったにも関わらずそれを行なわなかった。またブロックチェーンは同銀行内での問題点にフォーカスしたものであった。そしてユースケースとして開発されたブロックチェーンは本来あるべきシンプルで強靭なセキュリティーシステムが失われていた。」

大手金融機関のプロジェクトチームは、正しいブロックチェーンの活用法を未だ見つけられていない状況だ。彼らは未だ、スケーラビリティや取引のプライベート性、安全なスマートコントラクト活用法などの問題に対する答えが見つけられていない。しかし、そこにチャンスがあるとポペジョイ氏は踏んでいる。
大手会計事務所のPwCで、ブロックチェーン・リサーチ・チームのマネジャーだったジェレミー・ドライン氏もチームを離れ、ブロックチェーン・スタートアップのLibraにCCOとして加わっている。彼は、この一連の人材流出に関して、ブロックチェーン業界が実験的なフェーズから実用的なプロダクト開発ができるところまで成長してきているからだと分析する。

「我々の業界は今、ブロックチェーンというイノベーションの検証を終え、価値が見いだされ、多くのスタートアップが業界参入してきているフェーズにある。ほとんどのスタートアップは大手と違い機動性に優れ、異なるビジョンを持ち、またアイデアに富んでいる。」

ブロックチェーン・スタートアップのギデオン・グリーンスパン氏は、大手銀行のプロジェクトのほとんどは彼らの求めるユースケースをベースに作られており、ブロックチェーンの基本である分散型台帳でのデータ保存の利便性を無視しているとの理由から、既存の銀行によるブロックチェーンプロジェクトは魅力に欠けると話した。

現在世界中で、ものすごいスピードでブロックチェーン・スタートアップが増加し、新しいプラットフォームも考案されている。現在ブロックチェーン業界ではどのプラットフォームが最も優れこの先メインストリームになり得るのかを見極める必要がありそうだ。


CoinDesk

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