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イギリスの大手銀行バークレイズとユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンが共同でスマートコントラクトに関するリサーチペーパーを発表した。

バークレイズの投資銀行部門CTOのリー・ブライン氏は今回のリサーチの目的について以下のように述べている。

「今夏のリサーチは、スマートコントラクトの持つ”自動性”や”強制性”などがいかに金融機関内で活用出来るかを知るために行なわれた。ブロックチェーンやスマートコントラクトなどの技術は最近芽が出てきたばかりのイノベーションであり、その価値や問題点を我々は知る必要性があった。」

リサーチは、最近イーサリアム上のスマートコントラクトThe DAOがハックされたことを受けて慎重に調査を進められた。スマートコントラクトはコードに支配され命令を忠実に遂行するのが特徴であるが、不測の自体が起こった時に簡単にコードが変更できないことが不安要素である。

リサーチチームは以下のような問題点を指摘している。

「もしDAOハック事件のように外部から攻撃を仕掛けられ問題が生じた場合、我々は命令を止める術を知っておかなければならない。また同様にコードに問題が発見された場合、修正したコードを早急に実行しなければならない場面も出てくるだろう」

バークレイズは事業ドメインごとに別々のスマートコントラクト言語が必要だとしており、CLACK(Commmon Language for Augmented Contract Knowledge) と名付けられた設計言語手法を提案している。CLACKのテンプレートは合法化を示す部分と個人を特定する部分が含まれており、ISDAが定める電子法的文書として生成されている。

主な課題としては、合法化文書と個人情報のサポートをしなければならない。異なる企業構造に対応出来るようなXMLフォーマットのサポートを可能にし、さらにFpML(金融商品マークアップ言語)のようなフォーマットから個人情報などをアウトプット出来る仕様でなければならない、などが挙げられている。この問題は、バークレイズとスマートコントラクトを扱う金融機関にとって重要だ。もし現段階で実用化されると、高い確率で挙げられた様なコード修正などの問題が発生するだろう。バークレイズではペーパーコントラクトを使って、スマートコントラクトの実証実験を去年から既に始動している。

また法律的にもクリアにする必要性があるものがある。スマートコントラクトはオペレーションがコード上で自動的に行なわれるため、実行をする前に法的文書を作成する必要性が予想される。オペレーションが無人で行なわれコンピューター命令されたことを半永久的に実行し続けるからだ。文書を作成することによりコンピュータが実行するスマートコントラクトの強制性を合法化し、問題が起きたときの責任の所在を明確にしなければならない。

バークレイズは今回のリサーチ結果をインターネット上で公開することにより、たくさんの人と情報を共有することで新たなスマートコントラクトの発展が促されるだろう。


Barclays – Smart Contract Templates
CoinDesk

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