LINEで送る
Pocket

b-i-t

バリー・シルバート率いるBitcoin Investment Trust(BIT)が、FINRAより認定を受け、OTCマーケットへ上場したことが明らかとなった。これに伴いBITはGBTCのティッカーシンボルを獲得し、事実上世界で初めて上場したプロ向けビットコイン投資信託となる。

今年1月にCoinbaseが米23州から認定を受け初の政府公認のビットコイン取引所となったことがニュースとなっていたが、これはそれ以上に興味深いニュースであると言えよう。上場ETFといえば、ウィンクルボス兄弟がマーク・ザッカーバーグから出資を受け、NASDAQ上場を目指したプロジェクト「Gemini」がまもなくNASDAQの承認を得て伝統的な取引形式でビットコインを扱うことができると報告しているが、期間としてはまだまだ時間が掛かりそうだ。

ビットコインの歴史を紐解くと、2013年10月にはシルクロードのDread Pirate Robertsことロス・ウルブリヒトがFBIに捕捉され、2014年5月にはビットインスタントというNY拠点のビットコイン取引所のCEOであるチャーリー・シュレムが脱税の容疑で逮捕された。このように、米国拠点のビットコイン取引所を運営するには非常に慎重にならなければならない事情があり、加えて2月にはマウントゴックスの破綻もあり、全体のイメージは極めて苦しい状態となっていた。

2015年に入ると、上記したようにCoinbase取引所のローンチ、Geminiプロジェクトのロードマップの公開など、米国の伝統的なマーケットの慣習に従ったビットコインプロジェクトが多段的に発生し始めている。この状況は少なくとも良い状況であると言える。

注意しなければならないのは、WinkDex(winklevoss index)が目指すものとは異なりBITはETFではないということである。また、バリー・シルバート氏は規制当局との承認プロセスをスキップさせるため、「12ヶ月のロックアップ期間を経た後に売却できるルール」を利用している。つまり、投資家は少なくともこの期間は自由に売買できない。しかしながら機関投資家や資産家にビットコインへのアクセス手段を与えるという意味で、大きな流動性を提供できる可能性がある。

加え、BITはIRA(個人退職年金口座)および401k(確定拠出年金)を通じていつでもGBTCを購入することができると謳っている。これら退職年金市場は総額1000兆円を超える規模であるため、トレンドが変わりビットコインにマスの注目が集まった際には、急激な資金流入が起こりうる可能性もゼロではない。ビットコインの時価総額は現在4500億円程度であるため、200倍の市場規模をもつ市場と直接関わってしまうことへの是非は置いておくとしても、絶大な影響力を持つことは間違いないだろう。

2013年に創設されたBITだが、これまでのところ投資家は損をかぶっていないという点は興味深い。BIT創設当初、ビットコインの価格は100ドル前後であり、2013年12月に1100ドルに達し、その後160ドルまで下落したという事実があるにもかかわらず、188%の利益を投資家へともたらしている。BITの1株毎の価格は、ビットコインの10分の1の価格となっている。

bit-gbtc

参考:Reddit
参考:WSJ – プロ向けビットコイン投資信託、個人投資家に開放へ

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
monacoin:MTn7hiNovBHyN7gjtvD1Hh7W96Zmghp41B
bitcoin:1NK8S4ep9ZUZ9H9AmTAfvrCVVAKLbpmi36