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アフリカはビットコインの肥沃な大地なのだろうか。ビットコインを巡る通説によれば、銀行のような送金インフラが整っていないアフリカのような地域でこそ、インターネットだけで送ることのできるビットコインが爆発的な普及を遂げると予想されている。アフリカで立ち上げられる多くのスタートアップは送金やインターネットに集中しているが、それはビットコインでも同様だ。

アフリカにおけるビットコイン関連スタートアップの多くは、高すぎる送金手数料を安く抑えるための送金アプリ開発に取り組んでいる。アフリカの多くの人々は”unbanked”と呼ばれる銀行口座を持たない人々で、我々のような”underbanked”とはケタ違いの莫大なコストを支払わされているのが現状だ。口座開設にはかなりの手間が掛かり、維持・各種手数料も掛かる。支店も少なく、ATMも当然ない。こうしたコストを支払うことが前提になれば、アプリを通じた送金に人々が動くのも頷ける。

アフリカの多くの人々は既に、M-Pesaのようなモバイルバンキングアプリを活用して日々の決済を行なっている。ケニアでは70%の人々がこのアプリを使っているというから驚きだ。このような背景から、モバイルペイメントに理解あるアフリカの人々は、ビットコインの人気に火が付けばすぐに受け入れられる可能性がある。

一方で、アフリカでインターネットが使える人々も限られていることを忘れてはならない。M-PesaもインターネットではなくSMSが使われているし、アフリカのインターネット普及率は30%弱に留まっている。しかし利用者の数では3億人を既に超えていることから、インフラの成長に期待し多くの企業がアフリカに関心を抱いている傾向もある。インターネットのインフラ整備は、そうした企業だけでなくビットコインにとっても重要だ。

南アフリカ、ケニア、ナイジェリアの一部の人々は、ビットコインを投資先として考えているようだ。主な交換所としてはICE3X, BitX, BitPesaがあり、通貨とビットコインの交換をしたり、他国からの送金をビットコインで受け取り換金するために使っている。また、localbitcoinsのようなP2Pマッチングサービスを用いて、現地人同士、または現地人と旅行者同士でビットコインを交換することもあるようだ。

アフリカで唯一のビットコインマイニングプールGhana.comを運営するニー・クアイナー氏は、仮想通貨のオンラインペイメントシステムがアフリカの発展に必要だと雄弁に語っている。同氏は、アフリカにおいてインターネット事業をいくつも立ち上げており、「アフリカのインターネットの父」と呼ばれている。

南アフリカ共和国では最近、会計法を扱う法律事務所Norton Rose Fulbrightが公式に政府とビットコインの規制について話し合いの場を設けた。南アフリカ共和国政府はビットコインの法整備を視野に入れており、現地のビットコインユーザーは法整備がユーザビリティに配慮されるのかどうかという期待感と不安感の両方を持っているようだ。アフリカでのビットコインはまだまだ発展途上と言えるが、送金手段としてはこれから発展していく可能性は大いにある。

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