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ビットコインのスケーラビリティ確保のため、昨年10月より計画が練られていたブロックサイズ拡張計画がいよいよ正式に適用される。この報告は、最近MITのビットコインイニシアチブに加わったコア開発者であるギャビン・アンドレセン氏によって行われた。

Hard fork: allow 20MB blocks after 1 March 2016
Allows any block with a timestamp on or after 1 March 2016 00:00:00 UTC to
be up to 20,000,000 bytes big (serialized).
I believe this is the simplest possible set of changes that will work. – Gavin Andresen

今回のアップデートはハードフォーク、つまり、ビットコインのネットワークに参加するすべての参加者に最新版のコアプログラムへ対応することが求められる。これまでのマイナーアップデート(ソフトフォーク)とは異なり、ネットワークプロトコルに直接変更が加えられるため、期限までに対応していないクライアントは正規のブロックチェーンから隔絶されてしまうことに注意が必要だ。

ハードフォークの適用は2016年の3月1日0時0分(UTC)となる。このアップデートにより、2016年3月1日からブロックサイズは現在の1MBより20MBまで拡張され、当面スケーラビリティの問題に危惧する必要はなくなる。

しかし、ビットコインのスケーラビリティに関する懸念は、今のところトランザクションの処理能力限界に拠るところが大きいが、依然として根本的な解決には至ってはいない。トランザクションの承認時間を変更すると発行スケジュールに大きな変更が必要になるし、PoW+SHA256の組み合わせによるコンセンサスアルゴリズムの特性上マイナーに大きなリスクを伴う可能性も高い。

スケーラビリティの解法にはこれまで多くの方法が提案されている。最も単純な方法には承認時間を短くすることだが、上記したようにビットコインを価値付ける根本的な部分に手を加えることになるため現実的ではない。そうなるとブロックサイズの変更を伴うスケーリングが妥当だ。

例えば、アンドレセン氏が提案する方法以外には、ダイナミック・ブロックサイズ・スケーリング(DBS)という手法がある。DBSで提案されているのは、ブロックサイズを固定せず、4096ブロックごとにブロックサイズの平均値と中央値を計測し、閾値に到達した場合ブロックサイズを引き上げるという手法だ。(アンドレセン氏はこれに否定的で、2年毎に20MB引き上げる方法を支持している。)

今回のアップデートにより、今後しばらくの間はスケーラビリティに関して他の大きな変更が加わることはなさそうだが、本仕様自体が最終決定したわけではないので(主要なマイナーノードが移行を決定したわけではないので)、しばらくの間は、他事業者の声明やアップデート情報に注視すべきだろう。


GitHub – gavinandresen

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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