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ブロックチェインによる技術革新は日を追う毎にアップデートされ、中央集権機関を介さない分散的なアプリケーションを多く生み出している。その範囲はビットコインのような単に通貨の移動に焦点を当てたものだけではなく、スマートコントラクトや分散ストレージ分散マーケット、不可逆な情報記録など広範囲に及んでいる。

それらの革新的なアプリケーションのひとつとして、分散型スーパーコンピュータネットワーク「Zennet」がある。

この偉大なプロジェクトは、イスラエルのコンピュータ・サイエンティストOhad Asorの発案によって進められている。「公共のスーパーコンピュータ」を目指すZennetは、計算資源を必要とする人々が、計算資源を提供し利益を得たい人々へ直接接続し、自由市場の価格で膨大な計算資源を利用可能なプラットフォームを提供する。

ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やビッグデータ市場は急成長期にあり、過去に幾度もの巨額投資が行われており、現在も市場規模は急激に伸び続けている注目すべき分野だ。HPCやビッグデータは、医学、政府、マーケティングなど非常に広範囲の産業で使用されている。

zennet-protocolZennetは、ユーザーへZencoinを報酬として支払う代わりに、ネットワークへユーザーのコンピューティングパワーを提供するように設計されている。個人のコンピューティングパワーの割合に応じて、巨大な計算資源を購入するユーザーからZencoinが分配されるというわけだ。つまり、十分なZencoinさえ持っていれば、誰でも世界中のあり余っている計算資源を時間単位で購入出来るということになる。

また、Zennet上で計算資源を提供するユーザーは常にコンピュータをオンラインにしているとは限らないため、運営元の存在するプロバイダーが提供するVPSのように安定したサーバーとしてレンタルする用途には適さない。故に、Zennetの想定する利用ユーザーは、数学者や、科学者、データ・アナリスト、機械学習技術者などとなる。

ブロックチェイン上に構築されるZennetネットワークは、従来のスーパーコンピュータに対して優位である。伝統的なスーパーコンピュータは一箇所に資源を集約しており、自然災害や人為的ミス、あるいは悪意ある攻撃者によってネットワークを破壊される恐れがある。また、スーパーコンピュータを利用しないのであれば、Amazon Web Service(AWS)を利用するという手段もあるが、AWS使用料は非常に高価であり、長時間の利用には適していない。

科学の発展にダイレクトに寄与する分散型スーパーコンピューティングネットワークZennetは、ブロックチェインを利用したアプリケーションの中で最も早く実用的なものとしてメジャーになるかもしれない。公式発表によると、11月中にZencoinのプリセールが行われるとのことだ。

(画像出典: Zennet)

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
monacoin:MTn7hiNovBHyN7gjtvD1Hh7W96Zmghp41B
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