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記事番号 016

ビットコインはどのような形で利用されるのだろうか?ここでは基本となる入手方法、換金方法についてまとめてみたい。

ビットコインの入手方法

ビットコインは現状以下のような手段で手に入れることができる。

1.ビットコイン販売サイトで購入

一番手軽な入手手段は販売サイトで購入することになる。

購入サイトは大きく以下の2種類に分けることができる。

(1)ビットコイン交換所

ビットコインと円やドル等の現金の「売り」と「買い」の場を提供する事業者であり、株式取引所をイメージして頂くのが早い。

売り手と買い手の取引量、提示価格によってビットコインの価格は刻々と変化して行き、タイミングによりビットコインを安く買うことも、高く買うこともありうる。利点としては、株式取引所のようにトレーダーが多く参加しているため、大口のビットコインを捌くことも可能なことである。顧客は本人確認を行い、取引口座を開設、基本的には銀行送金でビットコイン購入資金となる現金を取引所に送り、相場を見ながら購入していくことになる。また、反対にビットコインを売り現金化することも可能だ。

日本の交換所では破綻したMt.Gox交換所が有名であるが、現在は「BTCBox」や、日本進出を準備中のアメリカの大手交換所「Kraken」などがある。

利用者はライトユーザーというよりも、相応にビットコインに詳しい人が大多数となり、手間もかかるため、気軽にビットコインを購入したい人は次に示す販売所を利用するとよいだろう。

(2)ビットコイン販売所

交換所のように顧客同士の売り買いのマッチングを行うのではなく、販売所が取引の相手方となり、ビットコインを顧客に販売する形態の事業者だ。

最近はビットコインの健全化のために本人確認を基本的に行う流れであるが、交換所よりも手軽にビットコインを手に入れることができる。クレジットカード決済や銀行送金により購入可能であり、購入したビットコインを顧客が指定したビットコインアドレスへと販売所が送付する。販売所は交換所などでビットコインを仕入れ、手数料を上乗せして販売しているので交換所の時価よりも若干価格は高めになる傾向ではあるが、手軽にビットコインを購入できる点が魅力となる。

日本ではペイビット(最近では交換所も運営)や、ビットコインウォレットサービスに加え、直接ビットコインを購入可能なビットバンクウォレットなどがある。

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2.ビットコインATMで購入

ビットコイン購入時にクレジットカードを使いたくないという人にはビットコインATMがオススメの購入手段になるだろう。

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現金をATMに投入し、ATMのQRコードリーダーにスマートフォンを翳し、ビットコインウォレットのアドレスを読み込ませると、インターネット経由でビットコインウォレット宛にビットコインが届く仕組みとなっている。ビットコインATMも健全化のために本人確認を行う流れであり、利用の際には免許証などの本人確認書類をATMのスキャナーに読み込ませる必要がある。

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ビットコインATMは日本にはまだ数台しかないが、世界では2014年10月時点で260台を超えており、ビットコインを最も手軽に購入できる手段として今後ますます増えていくことが予想されている。

東京では以下に設置されている(メンテナンス中の場合もあるため店舗へ要事前確認)

六本木のレストラン バー The Pink Cow [Link]

西麻布のダイニングバー VERANDA [Link]

3.直接持っている人から譲ってもらう

ビットコインは個人間でも簡単に取引が可能なため、ビットコインを持っている人から譲ってもらうという方法も選択肢のひとつとなる。

未だメジャーな決済手段として浸透していないため、誰もがビットコインを保有しているわけではないが、ビットコインファンの集まるミートアップなどで声をかけると譲ってもらえることも多い。価格はその時の時価が基準にはなるが、人によって異なるため交渉次第となる。

東京での代表的なミートアップとしては、東京ビットコイン会議がある。

受け渡しは双方の合意の上で、スマートフォンにインストールしたビットコインウォレットのアドレスを提示し、ウォレットのQRコードスキャナーで読み取り(あるいは手動でアドレスを入力し)、ビットコインを送付してもらうだけで完了する。

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4.サービスの対価としてビットコインを受け取る

ビットコインは購入するだけでなく、サービスの対価として受け取るケースもある。

店舗でビットコイン決済を受け入れている場合や、ちょっとした手伝いの対価としてビットコインで報酬を受取ることも考えられる。特に少額の銀行振込や、海外から送金してもらう場合には、送金手数料が非常に割高になるため、手数料が金額に関わらず数円~数十円程度で済むビットコイン支払いの可能性は大きい。

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ビットコインの価格変動リスクについて

報酬の支払いをビットコインで受取る場合などに問題となるのが、ビットコインの価格変動である。

報酬としてビットコインを受取った直後に、ビットコインの価格相場が落ちてしまうと、報酬が目減りしてしまうことになる。これは、ドルやユーロ建てで報酬を受け取るときも、為替相場の変動で同様に起こり得ることであるが、ビットコインの場合はまだ市場参加者が少ないため、相場の振れ幅が大きくなりやすい問題がある。

この価格変動問題を回避するために、店舗などが支払い時に受け取ったビットコインを即時に換金してあげるサービスも登場している。

ビットコインの即時換金サービスには、世界的にも有名な「BitPay」や「Coinbase」、国内では「Bitbank PAY」、「coincheck」がある。

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5.マイニングでビットコインを採掘する

ビットコインは管理者のいないオープンな仕組みであり、維持管理業務は自由参加の不特定多数によって行われている。そしてこの維持管理業務への報酬として、ビットコインの新規発行、取引手数料の分配が行われている。

参加することで報酬を得られ、実際のコンピュータ上での作業が金銀などの鉱石を採掘するような感覚であるため、この維持管理業務は「マイニング」(採掘)と呼ばれている。このマイニングに参加する事でも報酬としてビットコインを得ることが可能であるが、企業単位でマイニング機器(ASICと呼ばれる)への投資が行われているのが現状であり、参入には高度な知識と資金が必要なため、一般の人があまり関わる機会のないビットコインの入手手段と言えよう。

ビットコインの換金方法

ビットコインが広く流通している場合は、受け取ったビットコインを、そのまま別の支払い時に使うことができるので、現金へ換金する必要はないが、現状の初期段階にあるビットコインの普及状況においては、現金へ換金する必要が出てくる。

ビットコインの換金も基本的には入手方法と似た手段となる。

1.ビットコイン交換所で換金

入手箇所の説明にもあったとおり、交換所はユーザーが売りと買いを行う場を提供する事業であり、大口のビットコインの売り買いを時々の時価で捌ける点が利点となる。

2.ビットコインATMで換金

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ATMの機種にもよるが、ビットコインの売却にも対応しているATMもある。東京六本木と西麻布に置かれているATM「RoboCoin」はビットコインの売り買い両方に対応している。

 

ビットコインを換金したい時は、購入時同様まずは本人確認を行い、その後スマートフォンからATMの画面に表示されるアドレスへビットコインを送付する。ビットコインの送付が確認されると、ATMから現金の引き出しが行われる仕組みとなっている。

(1)スマートフォンのビットコインお財布で、ATM画面の送付先情報を読み取り、インターネットネット経由で売却したいビットコインを送ると、

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(2)ATMから売却代金の支払いが行われる。

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ATMでは大口のビットコインの売却には向かないが、手軽にビットコインを換金する手段として今後の普及が期待されている。

3.直接欲しい人に売る

ビットコインファンの集まるミートアップなどでは容易に買いたい人を見つけることができるので、お互いのスマートフォン間の送受信でビットコインの受け渡しを行い、代金は直接手渡しで貰うことになる。

対面での取引なのでリスクが非常に少なく、本人確認なども不要になる点が特徴と言える。

4.即時換金サービスを利用する

入手箇所で説明したように、「BitPay」のサービスなどを利用すると、ビットコインの価格変動を回避し、商取引などで受け取ったビットコインを即時に換金することが可能となる。

ビットコインは会計上の処理方法などがまだ不明確であり、高頻度に出入りがあると保有ビットコインの会計上の価格特定が煩雑となるため、決済時にビットコインを受取った事業者は現金への即時換金ニーズが高いと思われ、「BitPay」のような決済サービスは今後増々注目を集めていくと思われる。

 

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資料 – ビットコインについて

この記事を書いた人

後藤 あつし
大手金融機関における市場リスク管理、信用リスク管理、流動性リスク管理、バーゼル規制対応等の長年の経験を有する。ビットコインおよびその技術であるブロックチェーンについては初期の頃から金融イノベーションに繋がる可能性を感じ調査・研究を行うとともに、主に金融の側面から関連事業者・団体への助言、各所記事や資料等の作成サポート、BTCNへの寄稿なども行なっている。

連絡先 gotoa123tアットマークyahoo.co.jp