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P2Pレンディングは、貸し手と借り手をオンラインで直に結びつけることで、中抜きによる不利な融資を是正しようとする動きのひとつだ。フィンテックの文脈において、P2Pレンディングは重要なトピックのひとつとして扱われているが、その流れはビットコインを使ったレンディング市場でも少しずつ芽吹き始めているようだ。

ビットコインを借りても使い道がないと思われるかもしれない。しかし、ラドスラフ・アルブレヒト氏、ベルリン発のビットコイン専門P2Pレンディング「Bitbond」の創業者は、BRICsのような国々において、ビットコインによる融資が重要な役割を果たす可能性があると話す。

Bitbondの主要なユーザー層は、ブラジルやインド、フィリピンなどの中小企業だ。ビットコインの貸し手の多くはアメリカやヨーロッパの人々だが、借り手はポルトガルからブラジル、フィリピンと世界を跨いで存在する。

世界規模でP2Pレンディングが行われるためリスクは高く、借り手の金利は平均的な「Bランク」の信用を与えられた人々で20~23%と高めの設定だ。また、貸し手の利回りは6~8%ほどが平均的とのこと。ビットコインによるP2Pレンディングの殆どは米ドル建てで行われており、貸し手、借り手ともにビットコインの価格変動に悩まされることもない。

また、興味深いことにBitbondのユーザーの殆どはビットコインを使うことを目的とした、いわゆる「ビットコインユーザー」ではない。クレジットカードを所有していなくても、DELLやTigerDirect、Overstockなどでビットコイン決済を利用して商品を仕入れることができるため、一種の送金ソリューションとして捉えているようだ。

貸し倒れリスクという観点で見れば、ビットコインによるP2Pレンディングは危険極まりないと言えるだろう。事実、Bitbondが公開している融資履歴を見ると、成約した1105件のローンのうち320件が貸し倒れ、あるいは債務不履行となっていることがわかる。(それでも貸そうと思う人々がいることが不思議ですが…)アルブレヒト氏によれば、現在こうした問題を解決するためスマートコントラクトを用いたシステムの開発に取り組んでいるとのことだ。

ビットコインのP2Pレンディング・サービスには、Bitbondのほかにloanbase、BTCJamがある。貸し手側のリスクを低減できない限りは市場の拡大は見込めないだろうが、パブリックなスマートコントラクトで「何ができるか」を論じる上で、こうしたサービスは重要なベンチマークのひとつになるだろう。


Bitbond
loanbase
BTCJam

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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