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ビットコインは匿名性が高く、違法取引や反社会勢力に使われる危険な通貨だと主張する人々は多い。確かに、ビットコインアドレスと、そのアドレスの秘密鍵を持つ個人を結びつける術は少ないため、特定するのは容易ではないかもしれない。

しかしながら、ビットコインアドレスからのビットコインの送受信は、ビットコインの維持ネットワークであるブロックチェイン上にすべて記録されており、どのアドレスからどのアドレスへとビットコインが送られたのかをすべて追跡できるようになっている。したがってビットコイン取引は、どこかで個人と結びついたアドレスを中継していればアドレスと紐ついた個人の追跡は可能だ。言うなればビットコインは、ブロックチェイン上の記録が改竄出来ないことも加味すると、匿名性は全然高いものではなく、むしろすべての取引が可視化された、完全に透明なデジタルマネーシステムだ。

Bitreserve

bitreserve-statsそんな中で、ビットコインの「透明性」に焦点を当てた「Bitreserve(ビットリザーブ)」が登場した。なんとこのサービスは、ビットリザーブの抱えるすべての資産を賃借対照表の形でリアルタイムに閲覧できる。

ビットリザーブの創設者であるHalsey Minorは、リアルタイムで検証可能な支払能力の証明(Proof of solvency)を行う世界初の金融サービスを目指し、消費者保護と透明性を担保した金融業界の新しい形を定義したいと述べた。いまだかつて金融の世界で銀行の保有する資産をリアルタイムで閲覧できるなどということは聞いたことがない。

公開されているものは全体資産だけでなく、ビットリザーブ上で行われた取引総額、取引履歴のjsonデータ、資産変換履歴のjsonデータ、取引手数料により得た企業の利益にまで及んでいる。データはステータスから確認可能だ。ビットリザーブは利益の5%を基金として滞留し、世界の経済活動支援に使用するという。

ビットリザーブではBTCに加え、英ポンド、ユーロ、米ドル、人民元、日本円に対応している。ビットコインを他通貨アドレスへと送信すると自動的にカバー取引が行われ、ユーザーの持つ「通貨カード」へと入金される。この仕組みによって、ビットコインの価格変動からユーザーの資産を守ることが出来るとのことだ。

実際に日本円カードに入金してみたところ、ユーザー視点では、日本円と書かれたビットコインアドレスへとビットコインを送信するだけであり、入金も出金もビットコインと同じように扱うことができた。パッと見ではビットコインを日本円換算で表示しているだけのようにみえるほどに、なんの抵抗もなく日本円に替えられてしまった。0.001BTC入金時のレートが$0.37(42円)で、bitreseiveに届いた時のレートが38円、実際に入金された時はビットコインのネットワーク手数料とコミッションが引かれて32.19円が入金された。レート差が少々きついように見えるが、どこのレートを使っているかがわからないためもう少し検証が必要そうだ。
bitreserve-interface

しかしながら、円やドルなどを簡単にビットコインのように使用でき、為替変動に悩まされることがないのは非常に魅力的だ。是非、一度利用してみることをおすすめしたい。

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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