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ビットコインをより広範的な用途へ用いるため、ブロックチェインと連動するサイドチェインの概念を提案し開発を行う企業Blockstreamはシード資金として、開発を継続するための資金として2100万ドルの資金調達を実施したことを発表した。

Blockstreamが先月公開したサイドチェイン・ホワイトペーパーへの反響は非常に大きなものだった。Reddit上で行われたAMA(Ask Me Anything)では500を超えるコメントが付き、ホワイトペーパーのダウンロード数は10,000を超えたという。また、ホワイトペーパーの公開と同時に証券取引委員会へ提出された文書では、LinkedInの共同創設者でありAirbnbの取締役であるリード・ホフマンが取締役に就任することが明らかとなっており、サイドチェイン及びBlockstreamへの強い期待が見て取れた。

Blockstreamの投資ラウンドを主導したのはリード・ホフマンとコースラベンチャーズ、リアルベンチャーズだ。コースラベンチャーズは以前にもビットコインのAPI提供サービスChainのファーストラウンドを主導している。ラウンドに加わったVCは以下のとおりだ。

Reid Hoffman, Khosla Ventures, Real Ventures, Crypto Currency Partners, Innovation Endeavors, Future\Perfect Ventures, Mosaic Ventures, Ribbit Capital, AME Cloud Ventures(CoinDeskより引用)

特筆すべきは、Google会長エリック・シュミットのInnovation Endeavorsや、Yahoo!の共同創設者ジェリー・ヤンのAME Cloud Venturesといったビッグネームも加わっており、業界から強く期待されていることが窺える。このラウンドには、合計40の投資家が参加したとのことだ。

Blockstreamの目指すサイドチェインは、スマートコントラクトや暗号通貨2.0アプリケーションを、セキュリティコストやリスクを持たずに簡単に実装可能な、ビットコインのブロックチェインとバイパスするための技術だ。暗号通貨2.0とは、ありとあらゆる契約の締結・株式取引・証券発行・マルチ資産の移動を、仲介者を介さずに行うことの出来るブロックチェインを利用した新たな概念であり、現在もEhereumやCounterparty、MaidSafeなど様々なアプリケーションが個々の開発チームにより開発されている。

BlockstreamのCEOであるオースティン・ヒルは、「ブロックチェインを使用するためのソフトウェアを開発するという点で、我々は競争に足を踏み込みかけている」と語る。コースラベンチャーズのVinod KhoslaはWSJの取材に対し、「Blockstreamへの投資回収は、Appleと同様に、Blockstream上で動くであろう、アプリケーションへの許諾・審査が行われるようになった後に、到来するであろう」と語った。

しかしながら、Blockstreamのビジネスモデルは利益をどこから生み出すのか不明瞭であり、いくつかのVCマネージャーは「そんな漠然とした計画には投資できない」とし、ピッチを断ったという。これについてリード・ホフマンは、「経済的利益に焦点を当ててはいない。ビットコインエコシステムの開発に投資しなくてはいけないと強く感じた」とWSJに対し語っている。リード・ホフマンは、営利目的のグレイロック・パートナーズではなく、個人的な資産から投資を行っている。

サイドチェインはビットコインのエコシステムを純粋に拡大することに役立つだろう。それはインターネットが汎用的な目的のために用いられたように、ビットコインもP2Pデジタル通貨という枠組みを超え、分散アプリケーションの広範なプラットフォームとして動作することだろう。実現すれば、今よりもずっとインターネットが自由になるはずだ。

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
monacoin:MTn7hiNovBHyN7gjtvD1Hh7W96Zmghp41B
bitcoin:1NK8S4ep9ZUZ9H9AmTAfvrCVVAKLbpmi36