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いよいよ日本の存在感を世界に示す時期がきたのではないでしょうか。

BTCNにて独自調査を行ったところ、国内ビットコイン取引所5社の合計取引高が月間15万BTCに到達しようとしていることが明らかになりました。これは、世界全体の取引所の出来高およそ855万BTC/月と比較し、1.7%のシェアを持ったということです。

また国内取引所の出来高データは、国内におけるビットコイン取引が急激に成長していることを明示しています。

表1: 出来高公開している国内取引所の出来高(単位:BTC)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
BTCBOX 8,978 8,557 19,509 45,332 45,921 49,037 77,463 73,641
COINCHECK 1,213 3,166 6,163 7,090 5,409 7,188 15,900 16,816
ZAIF 183 334 1,034 4,635 11,629 9,383 16,891 17,429
3社合計 10,374 12,057 26,706 57,057 62,959 65,608 110,254 107,886

※Zaif Exchangeは3月からサービスを開始していますが、その前身であるEtwingsのデータを2月および3月のはじめまでのデータとして含めています。

上の表は2015年の1月から8月にかけての、出来高を公開している国内取引所3社の出来高推移を表しています。1月と8月の出来高を対比させると、なんと 1,040% の成長率。最近の出来高推移だけを見ると「そんなもんか」と思ってしまいがちですが、今現在最大のシェアを持つBtcBoxですらも、1月には 300BTC/日 程度の出来高しかなかったというのはある意味で衝撃的なのではないでしょうか。

また7月末よりビットコインのFX取引ができるビットバンクトレードを開始したビットバンクではデータを公開していませんが、8月の取引合計としての数値を公表しています。これによると7/29時点の終値$294.22をベースに換算した場合 22,934BTC 、8/28時点の終値$224.12をベースに換算した場合、 30,047BTC 相当の出来高があったことを推定できます。

同じく7月よりビットコインのプロ向け取引所Lightningのサービスを開始したbitFlyerでは販売所を含めた一週間分の出来高を公開しており、8/26時点の出来高 3,803BTC と9/8時点の出来高 2,524BTC の値から、直近では月間でおよそ 11,180BTC から 16,841BTC の範囲の出来高があったことを推定できます。

これらの推定値を含めると以下のようなグラフになります。

jpexchangeytd

また国内5社のビットコイン取引所の出来高推移の成長率は、今年度末にはアメリカ最大のビットコイン企業CoinbaseのBTCUSD取引と比肩するボリュームに達することも示唆しています。

表2: Coinbaseの出来高(単位:BTC)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
COINBASE N/A 272,057 339,647 234,932 205,890 181,812 234,622 221,659

vscoinbase2

OKCoin.cnなど、世界の50%近くのシェアを持つ取引所と比較すると「まだまだ」の印象を捨てきれませんが、今後の盛り上がりいかんによっては国内の取引所が世界と並ぶ、ということも十分に考えられるのではないでしょうか。

表3: 国内取引所出来高合計と海外取引所の比較(単位:BTC)
国内vs 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
COINBASE 272,057 339,647 234932 205,890 181,812 234,622 221,659
4.43% 7.86% 24.29% 30.58% 36.09% 46.99% 66.94%
OKCOIN 4,407,464 2,819,384 4,297,381 2,912,509 2,014,653 1,672,917 2,822,490 4,117,178
0.24% 0.43% 0.62% 1.96% 3.13% 3.92% 3.91% 3.60%
GLOBAL 8,541,874
1.77%

2015年に入ってからというものの、日本は急激に存在感を示し始めています。 1月にはNTTドコモがCoinbaseの7,500万ドルのシリーズCラウンドに出資、2月は楽天がビットコインと決済を絡めたカンファレンスを開催、後半のセッションで登壇したピーター・ティール氏は1.12億ドルを調達した21, Inc.の株主でした。また3月には楽天の米法人Rakuten.comがビットコイン決済のサービス提供を開始しました。

5月に開催された新経済サミットでも、ビットコインはトピックのひとつとして取り上げられています。そしてMITメディアラボの所長を務める伊藤穰一氏は、ビットコインの標準化を推進するためデジタル通貨イニシアティブを発足しました。6月に入ると株式会社デジタルガレージが毎年開催しているThe New Context Conferenceにおいて、ビットコインをメインテーマに据えました。マウントゴックスの社長もようやく逮捕され、来年には国内において仮想通貨規制の案件も固まると予想されています。

取引所はもういいよと思われる方もいるかもしれませんが、世界的に注目された2013年にはたくさんの取引所が生まれ、翌年には数百を超えるスタートアップが生まれ、一年を通して3.6億ドルのVC投資も行われています。こういった動きに日本が追随する場合、2016年はとても面白い年になるのではないでしょうか。

今回は取引所の出来高についての調査を行いましたが、今後もBTCNでは様々な分析を行っていくつもりです。出来高に関しては毎月、定点観測していくのも面白いかもしれませんね。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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