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今年の5月に募集を開始したCoinbase主催のビットコインハッカソン『BitHack v2』の結果発表が行われた。エントリーや審査をすべてオンライン上で行うシンプルな方法で募集したハッカソンには300以上のチームがエントリーし、計12カ国から84チームが審査対象となった。

投稿されたアプリケーションの審査は、著名投資家のティム・ドレイパーの息子であり、Boost VCの創業者であるアダム・ドレイパー氏、アンドリーセン・ホローウィッツのクリス・ディクソン氏、ユニオンスクエアベンチャーズの創業者であるフレッド・ウィルソン氏、MITメディアラボDCIのビットコインコアディベロッパーであるギャビン・アンドレセン氏の4名によって行われた。

BitHack v2の目的は、ビットコインのエコシステムにおける新たなユースケースの発掘と、周辺アプリケーション開発の促進により環境改善を図ることだ。2万ドルの順位賞に加え、Boost VCの特別賞としてアクセラレータプログラムの参加権と5万ドルの支援金が贈られる。

受賞者

見事一位を受賞したのは、サポートメールに対するスパム防止のためのマイクロペイメントシステム「MailMan」だ。

サポートに連絡を行うには200satoshiが必要になり、48時間以内に返信がなければ返金される。返信が行われた場合には200satoshiは回答者の報酬として支払われる仕組みだ。返信に対するリワードと、問い合わせへの「ペイウォール」を求めることで、生産性の高いカスタマーサポートを実現しようというのがこのサービスの狙いとなる。

二位を受賞したのは、ビットコインのナノペイメントを標榜するコンテンツ課金サービス「SatoshiPay」。1セント以下の支払いや動画のストリーミング、日常のデジタルコンテンツに対してsatoshi単位で課金することで、利便性の高い「ペイウォール」を実現しようというサービスだ。

三位には、Rebit.phでお馴染みのフィリピン向け国際送金サービスを世界へ拡張したサービス「Rebittance.org」が受賞した。

Rebit.phではRebit自身がアグリゲータとして、海外から送られたビットコインをフィリピンペソに変換するために交換を行い、送金先の銀行口座等への入金を行っていたが、Rebittanceでは各国の取引所と連携し、世界中へビットコインで外貨を送金するためハブとなるサービスだ。

四位にはブロックチェーンによるアンデンティティ証明サービス「Blockchain ME」、五位にはビットコインを入金して世界中に電話を掛けられるサービス「Bitcoin Dial」が受賞した。

また、選外となったものの、とりわけ注目を集めていたのはマイクロペイメントチャネルとWebRTCによるライブストリーミングサービス「Streamium」だった。Streamiumは動画配信者に対して視聴者が秒単位課金を行うことができる画期的なサービスだ。ハッカソンがスタートする以前から開発が進められていたサービスだったため、公平を期すため審査の対象外となった。

しかしながら、今でもアダルトコンテンツを中心に実際に利用されており、利便性が高く、色々な意味で実用性の高いサービスだ。個人的には、オンラインコンサルティングや映画やドラマのオンデマンドサービスなど、今後最も期待のできるアプリケーションだと感じている。(stremium.directory)

ビットコインやブロックチェーンは非常に革新的であり、普遍的なシステムとして今後更なる利用が期待出来る技術だ。最近ではUBSやバークレイズなどの金融機関や、IBMやIntelなどが大規模な投資を行い研究開発チームを組成していることからも、その可能性は立証されている。そういった意味で、ハッカソンのようなデベロッパーのための腕試しの場を用意するのは業界の発展を加速させることに繋がり、非常に有意義なものだ。

Coinbaseは前回と比較して大きな成長が見られたとし、さらに次回のハッカソン開催も示唆した。

「参加したチームの多くは、ビットコインの誕生以前には不可能だった新しいことをやり遂げています。ビットコインの成功には、たくさんの新機能や周辺サービスを開発する開発者の存在が不可欠です。BitHack v2はこれ以上とない成功だったと思います。皆に感謝!」

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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