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POS(プルーフオブステーク)をベースにしたBFT合意アルゴリズムTendermintのCEOを務めるジェー・クォン氏が、上海にて19~24日にかけて開催されたBlockchain week 2016のデモデイで同社の新プロダクト「Cosmos」を公開した。

Cosmosは、「Hub」と「Zone」の2つ役割に分割され、それぞれが独立した機能を持つブロックチェーンで構成される並列型のブロックチェーンシステムだ。

Hubの役割は、さまざまなブロックチェーンと同期し、Zoneにトークンやデータを集約すること。ここでは、ビットコインやイーサリアムなどのメジャーなブロックチェーンを繋ぎ、ブロックチェーン間の通信を司るIBCプロトコル(Inter-Blockchain Communication Protocol)が実装されている。

Hubを通じて外部のブロックチェーンから送られてきたトークンやデータは、IBC Packet(またはCoin Packet)に変換され、Zoneから他のブロックチェーンへ、または他のブロックチェーンからZoneへと相互にトークンを送受信できる。HubとZoneには同社のTendermintアルゴリズムが利用されており、クォン氏によれば「極めて早いトランザクションを実現している」とのことだ。

Cosmosは全体として、ブロックチェーンをスケールさせ、ブロックチェーン間の相互運用性を持たせるようにデザインされたシステムだ。単一のブロックチェーンでは不可能なことも、Hubを通じて接続された各Zoneの機能を持ってすれば、例えばイーサリアムのスマートコントラクトを実行しビットコインを移動させることもできる。クォン氏は次のように説明した。

「ここにイーサリアム・ゾーン、Zキャッシュ・ゾーンのふたつがあったとして、それらはHubによって接続されています。すると、あなたは取引を秘匿したままイーサリアムのスマートコントラクトを実行できるでしょう。」

当然だが、課題もある。CosmosはTendermintベースのPOSを採用しているため、少数の組織が莫大な資金を投じることによってネットワークを攻撃する恐れがある。その影響はCosmosだけでなく、接続されている他のブロックチェーンにも影響を与えかねないため、セキュリティ強度を高め、実運用にまで持っていけるか否かは同プロジェクトにとって極めて重要なポイントになるだろう。


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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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