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あの人はどんな手法で、どのように仮想通貨投資を行っているのか―――。

ビットコインをはじめとする仮想通貨への投資が密かに注目を集めているが、その手法や銘柄選別の極意はあまり知られていない。本シリーズでは、1000を超えて存在する玉石混交の仮想通貨を選別し、投資を行うクリプト投資の先駆者達にインタビューを行なっていく。

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妄想175(@bitmania999)
2014年頃からビットコイン・仮想通貨への投資を始める。送金市場におけるビットコインの有用性に触れ、仮想通貨の将来性を「妄想」。現在はグローバルな仮想通貨を駆使し、オルトコインのICOを中心に仮想通貨投資を実践する。(twitter

仮想通貨(ビットコイン)に興味を持った理由

妄想175氏(以下略) – 昔から海外に住んでいたので、香港、シンガポールの金融機関を使って海外投資を行なっていました。メインで利用しているHSBCには「グローバルビュー」というサービスがあり、HSBCであれば各国の口座を連結でき、クリックひとつで24時間いつでも他国の口座に資産を移動できます。

ですが通常の海外送金ではそうではありません。送金には数日かかる上、手数料も高すぎると常々疑問に思っていました。そこで、キプロス・ショック(2013年3月)で、ビットコインが高騰したとのニュースを見かけ、調べていくうちにこれはすごいと衝撃を受けました。しかし興味を持ったものの、その後実際にウォレットを作成したのも半年以上が経過した後でした。BTCが1000ドルを超えるバブルにも乗り遅れ、自分のフットワークの重さに愕然とした覚えがあります。

米国債・世界株ETFから仮想通貨へ

学生時代を含め、株式・債権・先物の投資経験が15年ほどあります。さまざまな損失を繰り返し試行錯誤を行なった結果、経済合理性や精神衛生上の観点から、現在はインデックス投資を実践しています。インデックス投資を選択したのは、効率的な市場において、素人はフルタイムのプロに勝てない、勝てても偶然だと思うに至ったためです。現在は相場を見るのも四半期に一度で、時価総額を確認するためです。

主な手法は米国債と世界株のETFへのドルコスト平均法で、年率5%程度を期待して投資を行なっています。世界が滅亡しない限り米国債が最強だと思ってはいるものの、インフレには負けうるため世界株のETFもポートフォリオに半分ほど入れています。

仮想通貨に関しては、結婚前資金の一部(500万円ほど)を初期投資分としています。現在は、元本分として500万円を引出し、残りの4000万円を運用しています。3年強で9倍になっているので、年利に換算すると毎年倍になっている計算になります。ただ、オルトコインは3年間で15倍になっているので、トレードの反省点は残りますね。

仮想通貨の投資手法は?

主な手法は1年以上の中長期投資ですね。ポートフォリオの内訳としては、最も大きな比重を占めるGAMEとXRPに加えてBTCを中心に、REP、Coval、Decent、Zcash(マイニング)を少しずつ持っています。世の中に公開されている情報を精査し、将来性を「妄想」できる通貨かどうかを投資の判断基準としています。

この3年間は、ICO(※)への投資で資産を増加させることができました。その中でもETH(Ethereum)とFCT(Factom)は数十倍になり、REP(Augur)とLSK(Lisk)は数倍になりました。ICO投資では、取引所で売買が始まったら元本を回収した上で、付与された数量の半分を売却することをルールとしています。ただ、ICOバブルに突入してしまったため、Decentを最後にわたしは撤退する予定です。

ICO以外ではGAME(Gamecredits)に投資しており、投資時点からおよそ5倍ほどになっています。ただ、GAMEはまだまだ成長の余地があり、ゲーム市場で意識されずマス層に使われる可能性があるため、3年ほどのスパンで成長を見届けるつもりです。また、長期投資という観点では、GAMEと同様にポートフォリオの比重を占めているXRPに関しても、送金市場で浸透するには10年ほどかかるのではないか、と長い目線で臨んでいます。

ビットコインとオルトコインの比率は2:8で、オルトコインで得た利益を少しずつビットコインに交換し、ハードウェアウォレットで保管するようにしています。

(※ICO=Initial Coin Offeringの略でIPOをもじった、仮想通貨を用いた新たな資金調達手段のこと。投資家が、プロジェクトや企業と直接マッチングしてビットコイン・イーサーを原資に出資を行えるため、ワールドワイドな投資手段として一部の注目を受けている。ただし、中には資金を集めることだけを目的としたプロジェクトもあり注意が必要。)

仮想通貨に対するスタンスは?

現状、仮想通貨はプロが見向きもしないような泡沫投資先です。法規制もまったくないため、インサイダーを含めなんでもありの、魑魅魍魎が集う極めて危険な投資先といえます。しかしながら、そうした「プロが見向きもしない」今だからこそ、大きなチャンスもあるのだと思います。そういった意味で、仮想通貨は「投資」というよりも「投機」の側面が強く、失っても構わない余剰資金で投資を行うのが常道だと思います。

投資の失敗談はありますか?

NEU(Neucoin)とGEMZ(Gems)のICOに投資しましたが、数十分の一になってしまいました。それぞれ、150万円ほど投資したと思います。DAO(The DAO)にも800万円近く投資し、ICO後すぐに売却しましたが100万円ほど損失を出しました。現在、ZcashをGenesisMiningでマイニングを行なっていますが、現在の価格が続くのであれば、100万円ほどマイナスになってしまうことになりますね。

もちろん、すべて自己責任なので、「妄想」が外れた結果として玉砕を受け入れていますよ。

<聞き手/編集:山崎大輔(BTCN)>

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
BTCN編集長 bitbank CSO
ブロックチェーンの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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