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あの人はどんな手法で、どのように仮想通貨投資を行っているのか―――。

ビットコインをはじめとする仮想通貨への投資が密かに注目を集めているが、その手法や銘柄選別の極意はあまり知られていない。本シリーズでは、1000を超えて存在する玉石混交の仮想通貨を選別し、投資を行うクリプト投資の先駆者達にインタビューを行なっていく。

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トレスト氏(@TrendStream)
2016年3月から仮想通貨への投資を開始。仮想通貨情報の和訳や普及活動を行いながら、オルトコインをメインで投資。FX・仮想通貨関連サイトの運営と、FXコミュニティでの活動を行う。(twitter/fxon/cryptostream

なぜ、仮想通貨に興味を抱いたのでしょうか?

トレスト氏(以下略) ― 今年の3月に仮想通貨に参入しました。以前からFX関連のサイトを運営していたのですが、最近は情報に対する新鮮さや興奮があまり感じられなくなってきました。そこで、何か刺激的なことはないかとネットをウロウロしていたところ、広告媒体を通じて仮想通貨に出会ったのが参入のきっかけです。元々FXをやっていたこともあり、仮想通貨は投資対象としてすんなりと受け入れることができました。

調べていくうちに、株とFXに加えて仮想通貨がトレードの3本目の柱になるんじゃないかと思うようになり、現在に至っています。

仮想通貨以前の投資経験について

FX一本です。2008年から裁量トレードを始め、2010年頃にはFX一本で食える見込みが立ったため、脱サラし専業トレーダーに転身しました。専業になってからはトレードで生活ができていましたが、その質は悪かったと思います。短期間の裁量トレードは、時間的な拘束があまりにも厳しいためです。

トレードに時間を拘束される生活にはすぐに嫌気が差したため、MT4で自動売買プログラムを組むことにしました。今はリスクを抑えて自動売買プログラムに運用資金を任せ、自由業兼システムトレーダーとして活動しています。仮想通貨も短期売買はしないので、FXと仮想通貨の2本立てです。FXが7割、クリプト3割ほどです。

仮想通貨の投資手法

基本的なスタイルは、トレンドフォローのスイングです。1ヶ月から1年の期間のMAを3本と、その他に2種類のオシレーターを使っています。テクニカル分析は、規律をもたらす手段として欠かせません。

売買ルールもありますが、あと1年は検証しないといけないかなという印象です。環境さえ整えば、自動売買プログラムを組んで短期のトレードにも挑戦してみたいです。

ポートフォリオに関して、長期ではXEMの比重が高く、次いでETH系DappsのICOに小口ですがいくつかのプロジェクトに投資しています。短期ではポートフォリオ全体の2割程度にとどめ、Poloniexの取扱銘柄80種をウォッチ対象とし、そのうち20銘柄程度をメインにしています。今はまだ、クリプト全体の相場を概観する目的もあるのでウォッチ対象が広いですが、近い将来はもう少し絞り込むと思います。全体としては、オルトコインが殆どで9割くらいです。

投資の際に見るべきポイントは

将来性がイメージしやすいか。基本的なスタンスがテクニカルなので、投資アナリストのような銘柄判断はできません。仮想通貨関連のプロジェクトは専門性も高く、僕自身がプログラマーではないためコードの新規性や優位性もあまり評価できません。

なのでICOに参加する時は、必ずSlack等のコミュニティに参加し、自分の目で直接賑わいなどを確認するようにしています。加えて、プロジェクトに参加しているディベロッパーに直接、なんでもいいから質問を投げかけるようにもしています。ホワイトペーパーやICOのキャップになど、些細なことでも質問をすると、プロジェクトに携わっている方々の人柄も少しはわかるのではないかと。その上で興味を持てれば、公式サイトやホワイトペーパーを和訳してもらい、詳しく調べるようにしています。

仮想通貨に対するスタンスを教えてください

モルモットです(笑)。自ら体験しないとわからないことも多いため、仮想通貨のトレードも投資も、この世界を学ぶための手段の1つにしか過ぎないだろうと考えています。ただ、自分自身がFXトレーダーというのもあり、同じFXトレーダーさん達にもこの世界を知ってほしい。同じ立場として、広めていければと思います。

他にも、差益狙いのトレードだけじゃなく、トークンエコノミーという新しい分野にも興味があるので、何でも積極的に挑戦してみて、実際に感じたことをどんどん発信していきたいですね。

今、最も注目している仮想通貨は?

NEM(XEM)に注目しています。NEMはマイニングではなく、ハーベスティングを行うプルーフ・オブ・インポータンス(PoI)が採用されています。ネットワークに積極的に貢献した人に対して「富の再分配」というかたちで、保有量だけでなく取引量、取引相手なども考慮され報酬が配布されている。より平等な機会を与えるという、PoIの考えに強い関心を抱きました。

今はその価格から、「沼コイン」と自虐する方も多いですが、まだまだポテンシャルが発揮されていないため、それも仕方ないと感じています。ネームスペースやモザイク、アポスティーユ、Mijinなど色々なプロダクトも打ち出されているので、それらの利点や優位性、ユースケースがもっと語られるようになってほしいです。どんなプロジェクトであれ、どれだけ優れていたとしても、市場価値が上がらなければ、投資家としては持つ意味がありません。

その点では、イーサリアムをはじめ他のオルトコインと比較すると、NEMは話題性やコミュニティ、プロモーション、イメージ戦略などの面で劣勢と感じてしまいますね。引き続き、今後に期待したいところです。

<聞き手/編集:山崎大輔>

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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