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米大手銀行のバンクオブアメリカが、新たに3件のブロックチェーン特許を申請したことで、同社が申請中の特許が合計で24件となった。

バンクオブアメリカは2014年から特許申請を開始している一方、いまだ特許の獲得には至っておらず、ブロックチェーンのベスト・ユースケースを模索している状況だ。同銀CTOのキャサリン・ベサント氏は最近、CNBCのインタビューで次のように答えている。

「ブロックチェーン技術はとても興味深いですが、商業的観点からこのアプリケーションがどの程度収益を上げることができるかは不透明です。しかし我々は先端技術を模索、把握し続けなければなりません。そして我々の知的財産を守るためにも初期段階から特許申請することが重要だと考えています」

出願された特許の内容は、たとえばブロックチェーンを用い、ユーザーの追跡と認証プロセスを分散型台帳にリアルアイムで更新し記録する。その他に、パブリックブチェーンとプライベートチェーンを分け、必要性に応じて相互に作用するプログラムも開発されている。

ブロックチェーン技術という、元々がオープンソースのプロトコルに対して特許を申請すること自体への疑問も残る。ブロックチェーンそのものは、バンクオブアメリカが開発する以前から存在しているし、分散型が基本であるブロックチェーンシステムを特許で保護することによる悪影響、即ち中央集権化への懸念もある。

米ビットコイン取引所コインベースCEOのアームストロング氏は、ビットコイン周辺の特許申請について少なくとも二通りの種類があると見ている。一つ目は攻撃的な特許で、これは自社のネットワーク上のコントロールやシェアを高める目的だ。二つ目は守備的な特許で、他社の特許から自社のプロジェクトを守ることを目的としている。コインベースも特許を取得しているが、アームストロング氏は自身を守護者であると説明し、同社の特許を利用し他社を攻撃することはないと自身のブログに記している。

現存するブロックチェーンで最も価値があるのは、まだまだビットコインのブロックチェーンだろう。ブロックチェーンの価値の源泉は、そのボーダレスさと実際の利用者の数、参加ノードの数、そしてプルーフ・オブ・ワーク(PoW)によるネットワークのセキュリティの高さだ。ブロックチェーンは常にオープンであるからこそ、本来の価値を発揮する。オープンソースの仮想通貨は、ただのペイメントネットワークではなく、イノベーションプラットフォームでもある。

最近ビットコインへの導入が決まったセグウィットのように、誰でもプログラムを発展させるための提案ができる環境がさらなる成長を促し、多くの付加価値を生む。特許で守られたプライベートチェーンは、むしろ新規参加者の参入障壁を高め、技術本来の強みであるセキュリティを貶めることも充分に予期される。そのリスクを企業がどのように回避し、ブロックチェーンをそれぞれのビジネスモデルに実装するかに注目したい。

CNBC
Coindesk
Brian Armstrong blog

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この記事を書いた人

真田雅幸
真田雅幸
decentralize システムに興味あり。仮想通貨リサーチャー。 大学で経済学を学び仮想通貨にフリーマーケットの可能性を見る。