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Coindeskに寄稿されたアレックス・ ミラー氏の記事が話題を集めている。記事の中で同氏は、ビットコインの価値を物理学的に分析しており、独特の観点からのセオリーを披露してくれた。同氏は『お金が経済エネルギーを有する』と表現し、またビットコインが既存の通貨や金融商品より優れた価値を保存する媒体になる可能性があるという。

物理学の観点から、エネルギーは物質に蓄えられた仕事をする能力と定義される。人はお金のもつ価値の交換、形を変化させることができるエネルギーを使い、交渉や取引を円滑に進めることができる。このエネルギーは経済的パワーをもち、価格によって反映される。その価格の計り方は通貨ごとに異なりうる。

物理の世界ではキロワットやジュールのような単位を重さ、長さ、時間をベースに計算され、総量が変化することはない。お金もこの質量保存の法則が当てはまり、経済的エネルギーはドル、円、株式、不動産などの媒体を通して巡回している。

これをビットコインのProof-of-workに置き換えると、マイナーはコンピューターを動かし電気を消費し、電気エネルギーをビットコインに変換していることになる。またコンピューターの性能を上げ消費する電気エネルギーを最小限にすることでビットコインのもつ経済エネルギーを最大限に得ることが出来る。

一万円札は高い経済エネルギーを持つが、その一万円札を刷るにも機械を動かす電力などのエネルギーが必要である。しかし一万円札を刷るコストを引いた経済エネルギーはどこからくるのだろう。

ミラー氏は経済エネルギーについて以下のように説明している。

「経済エネルギーは価値として人に認識され価格として数字化される。価格は需要と供給のバランスによって決められる。しかし適正な価格の判断は非常に難しい、なぜなら供給は一定なのに対して需要は人々の欲望や恐怖などの感情によって変化する。また既存の通貨などの需要は消費税やキャピタル・ゲインなどの金融規制によっても左右される。」

現在世界の多くの中央銀行が金融緩和政策を行なっており、自国通貨の供給量が増え、その結果として通貨の下落をまねいている。また経済のグローバル化に伴い自国通貨安は他国との価格競争を加速させ、これからもその流れは続いていくだろう。

現在ビットコインに投資をしている人々は、ビットコインが経済エネルギーを保管する媒体として優れていると考えるから投資を行うのだ。ビットコインの供給量は半減期により減っていき、将来的には供給が枯渇する可能性があることから、価値が上がるとの見方が強く、またインターネット上の分散マネーという特性は、金融規制による需要の大きな変動が少ないとも考えうる。このようなことから、これからも経済エネルギーがビットコインに流れ続ける可能性が高い。


CoinDesk