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Elliptic社は、4大会計事務所のひとつ「KPMG」より、保管銀行と同等の規格で運用されている企業として適格認定を受けたことを発表した。

英国に拠点を置くElliptic社は、一般利用者向けにビットコインの金庫サービスを提供する企業だ。Elliptic社の名前は、楕円曲線(elliptic curve)として知られる、ビットコインの暗号技術で用いられている数学用語をモチーフとしており、セキュリティへの自信を窺うことが出来る。

ビットコインコミュニティでは、依然としてセキュリティの問題点を突かれビットコインを盗まれるといった問題が発生している。今年初めに19,000BTCを盗まれたBitstampはその主たる例だ。その他にも、セキュリティを考慮しないコンテンツ重視の暗号通貨関連サービスが誕生する度に、悪意ある攻撃者からの攻撃を受け閉鎖に追い込まれるといったことも日常茶飯事であることは否めない。

ビットコインは簡単に取引が可能な反面で、取引所など大規模なサービスに一極集中するとたちまち攻撃の対象となる。これは通常、企業がお金を受け入れる場合、銀行というサードパーティを利用するため企業自体のサーバーにはお金を保存しない従来のシステムとは対象的だ。ビットコイン関連サービスを展開する場合、どのサービスも基本的にビットコインを移動させるための秘密鍵をサーバーで保管する必要がある。

インターネット上のお金という概念は、お金をより柔軟に、自由にする一方で、より厳格なセキュリティを要求し始めたように思う。しかしながら、これは決して対策出来ないことではない。現在は残念なことに度々発生するセキュリティ問題により、安全でないものとしてビットコインのイメージを持たれることも多い。

財務管理、規制遵守、内部システムのアクセス制御等を繰り返し見直すことで、Elliptic社はKPMGからの適格認定を受けたが、これは業界初の出来事であり、ビットコイン産業全体にとっても重要なマイルストーンであろうことは間違いない。

Elliptic社の保管サービスでは、ビットコインはより深いオフラインのアドレスで管理しているという。単にコールドストレージで管理するのではなく、秘密鍵を複数のセキュアな場所で管理している。そして、万が一の事態が発生した際にも、ロンドンの保険会社によってビットコインの安全は保証されていると述べた。

Elliptic社CEOのジェームズ・スミス氏は次のように述べた。

“KPMGによる適格認定は重要なマイルストーンだ。これはつまり、私たちのサービスが伝統的な金融サービス・プロバイダに求められる厳格な内部プロセスと管理機能を有することを顧客へと示すものだ。”

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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