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The DAOにアタックを仕掛けたハッカーの動向が徐々に明らかになったことで、イーサリアム・クラシック(ETC)の価格が下落している。ハッカーはイーサリアム(ETH)のハードフォーク後、イーサリアムクラシック上のブロックチェーンで盗んだトークンをさらにスプリットしたことが確認された。

コミュニティはハッカーが再度トークンへアクセスできるのが8月31日と予想しており、その日を境にハッカーが大量のETCを徐々に売却するのではとの見方を示している。またイーサリアム・ファンデーションが保持するアドレスから別のアドレスにETCが移されたことが確認されており、近々売却をするのではとの見方が強い。この同ファンデーションの動きもETCの価格に大きく影響した可能性がある。

Bitcoin Investment Trustを運営するバリー・シルバート氏と大手マイニングプールBW.comを運営する中国のエンジェル投資家チャンドラ・ジュオ氏はtwitter上でETCがビットコインの価格まで高騰するまで自身が保有するETCを売却しないとツイートしている。

シルバート氏のツイートに対してハードフォーク推進派のビタリック・ヴィテリン氏が応戦する形で別のツイートをするなど、ETHコミュニティとETCコミュニティはSNS上でも激しいやり取りを繰り広げている。

一方でホワイト・ハット・チームがハッカーが持つ7百万ETCの奪還を試みているとの情報もあり、今後の予測は困難だ。

いずれにしてもハッカーのがどのようにして、ETCをトレードをするのかはマーケット価格に大きな影響を及ぼす。仮にハッカーが7百万ETC(時価で約17億円)のトレードをしたくとも、それだけの大量のETCを受け入れる流動性がマーケットにないため、一度に売ることは不可能だ。またETCを扱っている取引所が限られるため、身元発覚を防ぐためハッカーはETCのトレードを慎重に行なう可能性が高い。

世界最大の仮想通貨取引所でETCトレードを行なっているPoloniex CEOのトリスタン・ダゴスタ氏は以下のようにコメントをしている。

「ハッカーはまずETCをビットコインと交換しようとするだろう。しかしETCをトレードする際は(取引所への送金など)いかなる動きもブロックチェーン上に記録されるため、ハッカーは細心の注意を払わなければならない。ハッカーは今回のThe DAO事件で、自身がスマートであることを既に証明している。しかし多くのハッカーはひとつの分野に優れている分、他の分野では信じられないようなミスを犯すことがある。」

ダゴスタ氏はハッカーがトレードをする際に使うであろう手法をいくつかのパターンを予測しているが、ハッカーにトレード方法のヒントが漏れないよう詳細については明かさなかった。

ETCアクセス解禁後のハッカーのマーケットポジショニングは不明で予測は困難を極める。まずに7百万ETCの一括売却は不可能であるため、長期間にわたり保持することになるだろう。また売却益を考慮した際、ETC価格の高騰を待つこともあり得る。ETC価格はハッカーの持つ大量のETCが売却されることを織り込んでおり既に大きく下落をしているが、8月31日に向けて価格はどう変動していくのだろうか。

尚、確定情報ではないが、盗まれたDAOがホワイトハットハッカーたちの手によって取り戻された可能性があるとの報告もあり、アタッカーとの攻防は依然として続いている状況だ。ETCの価格は9日前から半減しており、戻す兆しはまだ見えていない。

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