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ユニオンスクエアベンチャーズの著名投資家であるフレッド・ウィルソンは、現在のブロックチェーンハイプに些かの疑問を覚えている。

彼がその胸中を語ったのは、6月8日から行われているCBInsights主催の「The Future of FinTech Conference」でのパネルディスカッションでのこと。ニューヨークタイムスのジャーナリスト、「DigitalGold」の著者としても知られるナサニエル・ポッパー氏とのトークの中で、世界中の金融機関が現在取り組む特定のサーバー上で稼働する共有台帳、プライベート・ブロックチェーンにはビットコインが提示した途方もなく重要な機会が欠けていると話した。

ビットコインのように誰でも参加でき、誰もが台帳の管理者になれるパブリックなブロックチェーンとは異なり、プライベート型のブロックチェーンは中央管理者が、限定されたグループの中で権限を付与してネットワークを拡大していく。

「私にとって、それは”われわれはCompuserveが使いたいから、インターネットは使わない”と言ってるようなものだ」フレッド・ウィルソン氏はそう語る。「価値の変革は世界中で分散した、パブリックなブロックチェーンこそが成し遂げられる」

またブロックチェーンを取り巻く話題は金融を超えて非金融分野にまで及んでおり、例えば、真贋判定のためのタグをブロックチェーンに埋め込み管理しようとするプロジェクトもある。しかし、ウィルソン氏は「お金の移転を追跡可能な”パブリック”なブロックチェーンの力を見くびっている」と、この技術の金融へのインパクトを強調した。

さらに、ウィルソン氏はビットコインのハッシュレートや取引量が中国に寡占されていることも意に介さなかった。

「殆どの場合、技術は選択肢を持っていない人々に受け入れられると私は考えている。欧米の人々にとっては重要ではないが、通貨崩壊の危機がある国々や非民主主義国家の人々にとって価値があるのは当然だ。中国でそれだけの需要があるということは、世界中の金融システムが変わるだけの意義があるということに他ならない。」

ウィルソン氏は最後に、ビットコインのような壮大な実験が失敗する可能性は充分にあるとしながらも、パブリックなブロックチェーンによる”お金の変革”は疑いようもない巨大な可能性であると述べた。

「私はよく間違う。しかし、可能性を疑ったことは一度もない。」

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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