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ゴールドマン・サックスが、暗号通貨を用いた証券決済システム特許出願を行っていたことが明らかとなった。同社の最高情報責任者(CIO)であるフィル・J・ヴェナブル氏、また技術部門のヘッド兼米DTCC取締役のポール・ウォーカー氏の連名による出願だ。

「証券決済のための暗号通貨」では、金融マーケットにおいてP2Pによる分散的な暗号通貨「SETLcoin」を証券の決済に用い「不可分(Atomic)なコミットメント・プロトコル」を実現する方法を説明。これにより、証券システムにおいて決済を効率化し、カウンターパーティリスクを軽減させることができるという。

SETLcoinはカラードコインのプロトコルを採用しており、資産のためのアドレス・チェーンを生成する。同社はこのスキームを「Positional Item inside Cryptographic currency」(PIC)と命名し、次のように説明した。

例えば、PIC’USD’と呼ばれるSETLcoinネットワーク上のUSドルがあったとすると、PIC’USD’は米財務省などの権威によって発行されることも考えられる。 暗号通貨ネットワークにおける取引は独立しており、即座に配信され、分散的に検証される。すなわち、従来不可欠であった清算機関を介することに起因するリスクを免れることができるということだ。

同社はまたSETLcoinの実装により、現在の信用調査の一切が代替されうる可能性があることを強調した。

SETLcoinを通じた具体的な取引においては、ウェブ、クライアント型を問わずウォレットを介して行われる。例えば、IBMの株式をSETLcoin上で表現する場合には、現実の株式(実際にはバーチャルだが)と同じものとして「IBM-S SETLcoin」として表すことが可能だ。また、オープンアセットプロトコルを使用しているため、ひとつのウォレット上でGoogleやDELLなど、複数銘柄を保有することもできるだろう。

SETLcoinのネットワーク上で発行されたSETLcoin証券は、同一のネットワーク上に存在する他の銘柄や通貨(例えば、GOOG-S SETLcoin、USD SETLcoinなど)と交換することができるのも特徴的だ。

また特許文書は、SETLcoinがビットコインなどの暗号通貨との交換に関して、暗号通貨対株式、暗号通貨対USドル、株式対株式などあらゆるペアを実現可能であると説明した。

こうした取組みは、ゴールドマン・サックスが初めてではない。オーバーストックやNASDAQも同様に、カラードコインを応用した証券取引プラットフォームを構築している。違いがあるとすれば、オーバーストックのTØは「Pre borrow」による貸し株、空売りの機能をシステムとして実装している点。NASDAQのNASDAQ Linqは、未公開市場に焦点を当てたインフラ基盤システムであるということだ。


USPTO – Cryptographic Currency For Securities Settlement

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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