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前回はアプリ型の独立したウォレットと、企業運営のサービス型ウォレットのメリットとデメリットについて説明しました。今回は、脳に記憶する「ブレインウォレット」、PCやスマホと連携して動く「ハードウェアウォレット」について解説していきます。

前回:ウォレットの種類その1(アプリ・ウォレットサービス)

ブレインウォレット(とその仲間たち)

脳への記憶は、理論的には最もセキュリティレベルを高く保つことができる方法です。

もちろん、「5K38ZKiJBMmsk9iLcaakHfMa6FoZpLKpmhyo9aZnjossPc49J7e」のような文字列を完璧に記憶することは不可能です。もう少し覚えやすく、打ち間違い・書き写し間違いに気が付きやすく、割れにくいパスワードを秘密鍵の復元キーとして使うHDウォレット(Hieralcical Deterministic Wallet: BIP32,39,44)が考案されています。HDウォレットでは12個から24個の単語を順番通りに組み合わせた時のみ正しいアドレスとして認識され、様々なコインをまたがってアドレスを生成できるため、現在最も効率的かつ安全な方法として多くの事業者やウォレットアプリのデファクトスタンダードとなっています。

また、普段使っているようなパスワードが秘密鍵の変わりをするウォレット「ブレインウォレット」もあります。OfflineWallet.infoが代表的な例ですが、試しにサイトにアクセスし「Hello, Bitcoiners. This is Satoshi Nakamoto!!!」(カギ括弧は除く)と打ち込んでみてください。

ウォレットにビットコインが入っている(た)ことがわかるかと思います。このようにブレインウォレットはどこからでもアクセスでき、持ち出せるため非常に便利なのですが、致命的な問題があります。すなわち、Brain Walletは「他人とたまたま同じパスワードを利用してしまうと、その人のビットコインをコントロールしてしまえる」ことです。

世界中で最も使われているパスワードが「123456」だと言われるくらいですから、相当セキュリティ意識の高い方でないと利用は難しく、あまり普及していません。

HDウォレットのニーモニックコードやブレインウォレットの長いパスワードは基本的に、普通の人には覚えきれないため、後述するハードウェアウォレットやペーパーウォレットの形に変換して保管管理することになります。

USB/ハードウェアウォレット

USBメモリやハードウェアウォレットは、永続性を考慮しなければ良い選択肢かもしれません。これらは機械なので、当然故障しますし、経年(5~10年)によるメモリの揮発が発生する場合があります。しかし、最近のハードウェアウォレットはHD Walletとの複合系であるため、故障してもバックアップ用のニーモニックを保管してさえいれば、さほど心配することはありませんね。

今のところ、接続が面倒な上、PCとの共用でしか使えないなど利便性に欠けるところがありますが、これは時間と共に技術が解決してくれるのではないかと思われます。Bluetooth接続で署名ができるハードウェアウォレット「Case」もまもなくリリース予定だと言われています。ただ、これは199ドルと高級なので、もう少しリーズナブルなハードウェアウォレットが生産されることを待ち望んでいます。

次は「ウォレットの種類 その3(ペーパーウォレット)」です。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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