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イギリス・ロンドンに本拠を置き世界有数の規模を誇る金融機関HSBCは、ブロックチェーンの利活用に向けたユースケースのひとつとして、中央銀行の金融政策のための効率的なインフラストラクチャとして用いることを提案するドラフトペーパーを作成中であることを明らかにした。

ブロックチェーンはトランザクションの保存や追跡といった、透明性の高い価値・権利移転のプラットフォーム基盤として有望視されている技術だ。誕生からわずか6年しか経過しておらず、未だ全貌が明らかになっていない概念技術であるにも関わらず、既存金融業務アプリケーションの基盤技術として実装される動きが出始めている。

HSBCは、ブロックチェーンの影響が投資銀行やプライベートバンク業務における業務効率化の枠を超え、政府や中央銀行の量的緩和やゼロ金利政策に変わる金融政策『ヘリコプターマネー』の実行に役立てられると考えているようだ。ヘリコプターマネーは、1969年、経済学者のミルトン・フリードマンによって考案された概念で、中央銀行が国民に対し直接紙幣のばら撒きを行う、という考えだ。これは、マネタリストの間でも賛否の分かれる方法論であるが、近年では量的緩和の影響が実体経済に反映されにくいことから、代替案として擁護派が増加している。

「”ヘリコプターマネー”は、中央銀行により直接注入される外部貨幣だ。いかなる民間銀行の債務を仲介することもない。しかし中央銀行は、実経済がどれだけの資金を必要としているか知る能力を持っていない。招く結果は、極度のインフレだろう。」

HSBCは、これをブロックチェーンを基盤システムとして用い膨大なトランザクションデータを蓄積することで金融取引のビッグデータとして活用し、実経済の動向を正確に理解し金融政策を実施可能であると述べた。

「ブロックチェーン上にリアルタイムで記録されるすべてのトランザクションを活用し、実経済に近づくことができるのならば、我々のエコシステムはEコマースの巨大市場のようになることだろう。Eコマースの世界では、あらゆる店舗は担保なしにローンを組むことができる。なぜなら、彼らはどの程度の顧客が、どのくらいページを見て、どの程度のコンバージョン率で購入に至るかという見地をすべて知っているからだ。同様に、ブロックチェーンを通じたリアルタイムのビッグデータ分析に基づく近未来の通貨取引システムは、政府に対し、より効率的かつ体系的な経済基盤を構成する術をもたらすだろう。」


BI – HSBC says the blockchain could be used for ‘helicopter money’

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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