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オランダに本拠を置く総合金融機関 ING(アイエヌジー)は、モバイルバンキングとモバイル決済に関するレポート「ING International Survey 2015」を公開した。イプソスによって主導された本調査は2015年1月16日から2月2日の期間、全15カ国14,823人のの人々を対象にインターネットベースで行われた。

本レポートは、ビットコインのようなデジタル通貨に関する利用状況や関心について示唆に富む内容を含んでいる。とりわけ重要な点としては、インターネットユーザーの中でもビットコインを使った経験がある人々の割合は、平均して4%程度であることだ。下記のグラフは、「過去12ヶ月の間にビットコインを使用したことがあるか」という質問に対する解答者のグラフである。オレンジが「全く使ったことがない」、青が「使ったことがある」と解答した人々を示している。

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グラフによると、トルコにおける利用経験者数が最も多く9%が利用したことがあると答えている。次に多いのはアメリカ、イタリアの7%、その後にポーランドの6%、スペインの5%と続いている。全体で見ればまだまだ多いとは言えないが、トルコの9%という数字は異常値のように思えるほどに多い。実にインターネットユーザーの11人に1人がビットコインを使ったことがある計算だ。

この理由としては、トルコにおけるモバイル決済への関心の高さが影響しているものと思われる。次に示すのはモバイルデバイスを所持している人々を対象に、「モバイルバンキングを利用したことがあるか」という質問に対する解答者のグラフだ。オレンジが「利用したことがある」、グレーは「将来利用するつもりだ」と解答した人々を指し示している。

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次に示すグラフは、「過去にモバイル決済アプリを使用したことがあるか」という質問に対する解答者のグラフだ。トルコのユーザーの56%がアップルペイやグーグルウォレットによる決済を行ったことがあるという驚きの結果が得られている。

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理由はわからないが、トルコにおけるモバイル決済・モバイルバンキングの普及率は非常に高い水準で推移しているようだ。また、トルコのユーザーのうち実に84%が一年以内にスマホを用いて決済を行ったことがあると解答した。購入した商品の内訳としては、彼らのうち56%は衣服を、47%が電化製品を購入している。また、トルコのインターネットユーザーのうち68%は、今年一年の間に使用した「お金」は現金よりもデジタルで行った額の方が大きいと解答した。

そして、注目すべきは次の図だ。ここでは「将来的にビットコインのようなデジタル通貨をオンライン決済で使用するか」という質問に解答した人々のグラフが示されている。オレンジが「使用するだろう」と考えている人々で、水色が「使用しない」と答えた人々だ。

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このグラフを見ると、全体的に否定的であることは否めないが、ポーランド、スペイン、イタリア、トルコにおいてはビットコインに好意的な人々が否定的な人々を上回っていることが結果から読み取ることができる。さらに、イタリアの43%、トルコの45%という数値は、決して少なくはなく、むしろ非常に大きな値であると言えよう。一方で、ビットコインの分野においても先進的な位置にいるアメリカは、およそ半数がビットコインに否定的、好意的に見る人々は28%に留まっていた。欧州全体で見るとアメリカと同程度の比率に収束しているが、もしアメリカを50州で分割したとしたら、これまた面白い結果が見られるのではないだろうか。


参考:
ING.com

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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