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ロンドンに本拠を置く国際保険市場ロイズは、先週開催されたセミナーにおいて、ブロックチェーンがシステムのデータ処理や事務処理のコストカットなど、保険市場の効率化に役立てることができると話した。

ロイズが打ち出した「TOM」(ターゲット・オペレーティング・モデル)は、ロンドン市場のコアシステムの刷新に向けた構想だ。シュライン・ノリーハク氏によれば、ブロックチェーンを活用することで保険市場のリスク記録能力に加え、透明性および正確性、速度を向上させることができるという。

具体的なユースケースとして掲げられたのは、オンライン取引における「ドキュメントの保存」、「ドキュメントの共有」だ。これらブロックチェーンのふたつの機能を「パーミッションド」のブロックチェーン上に実装することで、市場の効率化を促し、顧客に対する不利な価格の提示や、実際の取引に係る速度リスクの問題を是正できると考えているようだ。これらのアイデアは、グレシャム・カレッジの名誉教授であるマイケル・メイネリ氏によって発表された。

メイネリ氏は、現在の保険市場における問題点を指摘。プライベートな契約において、既存のシステムでは簡単に取引が行えるが、破棄する際には一律の罰則が科せられる。そのため市場参加者は、時に不利になることがあるが、これをブロックチェーンで置き換えることで、よりフレキシブルな市場環境をもたらすことができると考えているようだ。

「もし我々がいま、香港に保険市場を設立すると決めたならば、はじめからブロックチェーンで完全に自動化した高速なオンライン・ディールルームを構築することでしょう。保険プロセスの重要なポイントは、誰から誰に送ったかを確かめる元帳です。ブロックチェーンは、はっきり言って最も適しています。」

例えば、保険加入者はシステムに対する信頼を不要にする。仲介業者を介さずダイレクトに中央市場にアクセスできるようになるため、より高速かつ良い条件で契約を結ぶことができる。また、ブローカー(仲立人)は不利なレートやシステムに起因する悪条件を呑む必要がなくなり、自身のリスクを軽減することができる。さらに、カバーホルダー(代理店)は、監査やコンプライアンスといった要件をひとつの市場に集約し管理できるため、管理が容易になる。また代理店は、掛金と給付でバランスすることが出来るようになるとのこと。

「TOM」は、ロードマップの作成からシステム構築、効果の追跡までを含む五カ年計画として構想されている。進捗に関しては、適時報告されるとのことだ。


LMG – ターゲット・オペレーショニング・モデル

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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