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米国証券取引委員会(SEC)の仮想通貨やICOに対する態度が硬化する中、ビットコインETF(上場型投資信託)をSECに申請中だった2社が9月27日、相次いで申請を取り下げた。

Grayscale Bitcoin Investment Trustは、ビットコインに直接投資し、その市場価格をベンチマークとする。バリー・シルバート氏が先導するデジタルカレンシーグループの子会社、グレイスケール・インベストメンツ社により運用される。すでに米国店頭市場 OTCQXに上場されており(ティッカー:GBTC)、ニューヨーク証券取引所 NYSE Arcaへの上場のため、今年1月にSECへ申請していたが、今回取り下げることとなった。

「仮想通貨市場の法整備は急速に進んでいるものの、現時点において、まだSECに申請を認可させるほど十分には進展していないと判断した」

グレイスケール・インベストメンツ社は上のようにコメントしている。SECとの対話は継続する。

なお、GBTCは非常に人気が高いためにプレミアムが付き、ビットコインそのものに投資するよりもリターンが高い状態となっている(現在のところ80%のプレミアムが付いている)。適格投資家(年収20万ドルまたは持ち家以外の資産100万ドル等)の基準を満たせば購入が可能だ。

Grayscaleのサイトより。 GBTC 1株はビットコイン換算で381ドルの価値しかないはずだが、702ドルで取引されている

Grayscaleのサイトより。
GBTC 1株はビットコイン換算で381ドルの価値しかないはずだが、702ドルで取引されている

VanEck Vectors Bitcoin Strategy ETFは、ビットコインを直接購入するのではなく、ケイマン諸島の子会社を通してビットコイン先物商品を購入する。また、ビットコイン関連の投資をポートフォリオの25%以下にし、残りを米国債やMMF等の貯蓄型商品にすることで、リスクを限定する。Nasdaqへの上場を目指し、8月にSECに申請していた。

しかし、SECから、ビットコイン先物市場がまだ存在していない現時点では審査をするつもりがないとの連絡を受け、今回の取り下げとなった。

ビットコインETFは他にも数社が審査待ちだ。Rex Bitcoin Strategy ETFは8月末に、ProShares Bitcoin ETFは先週に申請している。両者ともビットコインを直接は保有せず、先物商品を活用する予定だ。またどちらも「ロング」と「ショート」の2種類の商品を用意し、「ショート」では価格の下降局面でリターンを狙う。3月に却下されたウィンクルボス兄弟のBitcoin ETFも再審査中だ。

ビットコイン先物市場は、この秋から年末にかけて機能し始めるとみられている。米国商品先物取引委員会(CTFC)は7月に、LedgerX社を数々の仮想通貨の幅広いスワップやオプション取引等が行える業者として認可した。同社は今月にも機関投資家向けの先物商品を販売開始する予定だ。また、シカゴ・オプション取引所(CBOE)もウィンクルボス兄弟のGemini Trustと提携し、先物商品を今年末から来年初めまでに上場する予定だ。

CTFCによるビットコイン先物市場の誕生は、少なくともSECのビットコインETF承認の後押しとはなるだろう。また、SECは中国市場に大きな懸念を示しているため、昨今の中国の規制強化や中国市場の縮小も、追い風となる可能性がある。しかし、年内に第一号が承認されると考えるのは、少々楽観的かもしれない。

Reuters
coindesk

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