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米NASDAQ OMXグループがニューヨークに本拠を置くビットコインベンチャーNoble Marketsと提携を結び、NASDAQの所有するトレード用のコアシステムを提供することに合意したことをWSJが報じた。これに伴い、NobleはNASDAQより全世界30の市場や取引所で使用されているX-STREAM TRADINGの技術提供を受けることが決定した。

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Noble Marketsは2014年5月にジョン・ベッツCEOにより創設された企業だ。ベッツ氏はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、UBSにおける電子取引プラットフォーム開発部長を歴任してきた人物であり、同社のチームも全員、上述した証券会社での勤務経験があるチームで構成されている。

同社の提供するサービスは、ビットコインや暗号通貨技術に基づくデジタル資産をトレードしたいという企業や機関投資家の潜在的なビジネスニーズに応える安全な取引プラットフォームであるという。ベッツ氏はまた、Nobleのトレーディングシステムについて、堅牢な「リアルタイムでのリスク管理」「システム統合」「決済システム」に対し、特にリソースをつぎ込んでいると語る。

また、NASDAQにおいて、マーケットテクノロジー部門を統括するLars Ottersgård氏は、Nobleとの提携について「楽しみにしている」と述べ、「デジタル通貨界隈のニーズを満たし、長期的な、最先端の試みとなるだろう」と述べた。

2015年に入り、ビットコイン業界は急激にウォール街の手の届く範囲へと近づいている。1月にはCoinbaseがNYSEやBBVA、USAAらから7500万ドルを調達し、世界初の「政府公認」取引所を創設したことが話題となった。3月にはセカンドマーケットのビットコイン投資信託がFINRAの認定を受け、OTCマーケットへと上場した。さらに、JPモルガンチェース出身で、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の開発にも携わったブライス・マスターズ氏は、機関投資家に向けた暗号資産トレーディングの基盤構築を目指し、デジタルアセットホールディングのCEOに着任した。ウィンクルボス兄弟が主導するNASDAQ上場を目指すGeminiプロジェクトは、いまだ日の目を見ていないが、数ヶ月以内に間違いなく進展があると言われている。

ビットコインにとって、この一連の動きは極めて重要なマイルストーンであると言えよう。世界経済の中枢として、200年間機能してきたウォール街が積極的に取り入れることで、法的な立ち位置が曖昧だったビットコインの合法性について問う必要もなくなり、政府・民間企業・個人へとより広く普及する足がかりとなることだろう。

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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