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米ナスダックは今日、太陽光エネルギー市場におけるブロックチェーンの活用ケースを発表した。太陽光などの自然エネルギーには電力を証券化した「電力証書」の取引を行う市場があり、これを同社がChain(チェイン)と共同で開発したブロックチェーン基盤「NASDAQ Linq」を用い、市場を活性化する狙いだ。

仕組みとしては、ネバダ州のスタートアップFilament(フィラメント)の技術を用いて太陽光パネルをIoTデバイス化する。そして、NASDAQ Linqで提供されるAPIを介し、電力証書をブロックチェーン上に証券化(トークン化)する形となっている。

ナスダックのデモでは、西海岸で発電された太陽光エネルギーを、ニューヨークからリアルタイムで購入するケースを披露。ブロックチェーン上に生成された電力証書は、故意に複製されネットワークに流されたにも関わらず、取引は正常に完了した。このように、理論的には証書の売買は誰でも自由に行うことができ、購入者はどこで発電された電力であっても、利用したい時に必要な分だけ購入可能になる。トークン化された電力証書は匿名性が保たれており、誰が発行したかはわからないこともポイントだ。

ナスダックのグローバルソフトウェア開発部門シニアディレクターであるアレックス・ザンダー氏は、次のように述べた。

「ソーラーパネルにはIoTデバイスが組み込まれており、グリッド毎に生成され、出力される電力を測定することができる。これは非常に魅力的なユースケースだ。我々の調査はきわめて初期にあるが、そこには多くの機会がある。」

自然エネルギー市場に目をつけているのはナスダックだけではない。ブルックリンに本拠を構えるLO3は、イーサリアムを基盤にした太陽光エネルギー市場の開発に取り組んでいる。また、自然エネルギー市場で先行する欧州においても、ElectriCChainやVCfSEEなどブロックチェーンをベースにしたシステムが考案されている。

ナスダックによれば、本プロジェクトは今年のはじめから開発が始まったもので、マーケットインできる段階になるにはもう少しかかりそうとのこと。昨年12月には、Linqを用いた債権の発行を実際に行なっている。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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