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オランダに本拠を置くフィリップスが、ブロックチェーン企業ティリオンと共同による、ブロックチェーンを用いた最初の臨床試験を完了したことが明らかとなった。

フィリップスはMRI、CTなど医療機器メーカーとして世界3本指に入るシェアを誇る企業で、日本では電気シェーバーや電動歯ブラシなどでよく知られている。今回ティリオンにより発表された内容からは、両社がどのようなアプローチでブロックチェーン技術を利用するのかに関して具体的な発表は行われておらず、2016年までにより詳細な情報についてリリース予定としている。

ヘルスケアへの技術応用は、ある意味で「ホットスポット」だと言える。これまでのところ、電子カルテのようなシステムはデータ保存の三原則・「真正性」「見読性」「保存性」が担保されている必要があるため、システムの導入や保守に係るコストが大きく掛かってしまう問題がある。これをブロックチェーンを基幹システムとして採用した場合には、データの権利者を特定可能かつ、データの作成日時や、データ自体の正しさが保たれたまま長期にわたり保存可能だ。

ただし、プライバシーの観点から、単純にブロックチェーンを適用できない点に関しては注意が必要となる。Blockstreamのサイドチェーン/エレメントや、MITのエニグマが、ビジネスロジックのプライバシーを守るためトランザクションデータやスクリプトの「秘匿化」にこだわっているのと同じように、電子カルテのような顧客データは権利者や、権利者が許諾した者以外が閲覧出来てしまっては問題だ。

フィリップスとティリオンによるブロックチェーン・プロジェクトが、どのようなユースケースを想定しているかは今後のリリースに期待する以外にない。しかし、成長分野かつ、人々にとって重要な役割を担う医療領域におけるブロックチェーン利用に関心が高まっている今、金融における影響力と同等に、ブロックチェーンは更なるパラダイム・シフトをもたらすだろう。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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