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国際送金ネットワークのインフラ「リップル(プロトコル)」を展開するRipple Lab, Inc.が現在3000万ドルの資金調達ラウンドにあることがWSJ Venturecapitalの報告により明らかとなった。WSJに寄せられた情報によると、Ripple Labsの評価額は約1億ドルだと言われている。

Rippleはビットコインの技術にインスパイアを受けた、しかしビットコインとはまったく異なるコンセプトのデジタル通貨だ。Rippleのコンセプトは、Rippleの上に構築されたさまざまなデジタル通貨やトークンを、ゲートウェイと呼ばれる機関を通じて安全に、低コストで通貨を変換できることにある。Rippleは多くの場合、ビットコインのようにB2C、C2Cの決済ネットワークとして振る舞わず、むしろB2Bを主眼においた銀行システムのようであると言えよう。

Rippleは2013年の3回のラウンドにてCamp One Ventures、グーグルベンチャーズ、アンドリーセン・ホロウィッツ、Lightspeed Venturesなどから計900万ドルの資金調達を実施していた。

2014年に入ると、Ripple Labsの共同創業者Jed McCaleb(前身であるOpenCoinの創業者でもある)が辞職、Rippleと殆ど同じ「Stellar」プロジェクトを立ち上げるなどのスキャンダルもあったが、Rippleは8月にオープンソースのスマートコントラクト「Codius」のプロトタイプ版をリリースするなど、開発の勢いはまったく衰えていない。

また、5月にはドイツのネットバンクFidor、9月にはアメリカのクロスリバーバンク、CBW銀行と提携し、ドイツーアメリカ間の国際送金をリップルプロトコルを通じて行うことができるようになった。Rippleのプロトコルは、ビットコインと同様に分散的な同意形成データベースにもとづいており、維持コストが安価かつ高速なクロスボーダー取引を実現している。

現在は個人事業主がゲートウェイとなり、円やドルなどの不換紙幣の預け先、出金元となっており、真に信用に値する対象であるかという点をユーザーが見極める必要がある。Ripple Labsは最近、そういった信用の問題に対処するため、公認ゲートウェイの条件として、1)KYCルールの徹底、2)国際リップルビジネス協会(IRBA)のメンバーであることを追加した。

しかしながら、今後こういったゲートウェイのポジションはFidor、CBW、CRBなどのようなネットバンクや銀行、オルタナティブバンクなどが担っていくのではないだろうか。そうなれば、より安心してリップルの安全で高速な銀行インフラを日常的に利用できるようになるだろう。

Rippleのスポークスマンはラウンドの詳細についてのコメントを拒否しているが、筆者の希望としては、そうなってほしいと願っている。

(画像出典: Ripple Labs)

この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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