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UBS

スイス・チューリッヒに本拠を置く世界有数の金融機関UBSは現在、銀行の決済プロセスを再構成するためのインフラストラクチャとしてのコンセプト、「セトルメントコイン」の開発に取り組んでいる。

セトルメントコインはビットコインのブロックチェーン技術を用いた仮想通貨で、対象となるユーザーは一般市民ではなく、世界中の中央銀行や商業銀行だ。金融機関間のクリアリングや決済などを置き換える機能を持ったバックエンドプロトコルを想定し、通貨や銀行口座に紐ついた決済ネットワークを構築するという。

例えばブロックチェーンを元にした証券取引のプラットフォームを独自に持つふたつの金融機関があったとして、これらの金融機関はそれぞれ別々のブロックチェーンを保持している。しかしブロックチェーン上に記録されているのは証券の所有権のみで、取引にはセトルメントコインを使うといった具合だ。

開発には店頭市場のための分散型クリアリングネットワーク(DCN)に取り組むスイスのスタートアップCleamaticsが加わり、今年4月にロンドンに新設されたラボにて共同開発を行っている。UBSの最高情報責任者(CIO)を務めるオリバー・バスマン氏はまた、金融機関のためのブロックチェーンの用途として20から25の潜在的な可能性を見つけたとし、また同社が取り組むプロジェクトがブロックチェーン技術の確立に貢献するだろうと語った。

オリバーワイマンの調査によれば精算や決済、ポストトレードのようなプロセスのためのコストとして毎年650億ドルから800億ドルが掛けられているという結果が出ており、これをブロックチェーンで置換することでコストやリスクの大幅な軽減が見込まれている。

「これは規制当局や中央銀行、クリアリングハウスなどの市場関係者と密接な協力がなければ実現しないプロジェクトです。UBSでは既に、いくつかのパートナー関係を結んでいます。」

ハイダル・ジャフリー氏、UBSインベストメント・バンクのディレクターはそう語る。

同社はまた、イーサリアムを使ったスマート債権プラットフォームの構築にも取り組んでいる。UBSはこちらのプロジェクトに関して「実験であり公開することはない」としたが、バスマン氏は「より広範的な可能性を見出した」と述べた。

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この記事を書いた人

ざきやま(山崎大輔)
ざきやま(山崎大輔)from Cryptocurrency world
ビットコイン専門記者 BTCN編集長
ブロックチェインの可能性を、知的財産の保護やゲーミングカルチャーへ応用できないかと考えてます。
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